予算の作り方について

予算を作りたいという経営者から相談を受けるが、なぜか最初から完璧なものを求めようとしていて、1円のズレすらしないように作らないといけないと思っていることがあります。

まず、それは不可能ですし、費用についても想定を超えた費用であったり、予算と異なることなんてことはよくあります。「うちにはこういう場合があるがいつ発生するかわからない」、「こういうことあるかもしれないけどどう加味したら良いかわからない」、「これをやりたいのだけれどそれがいつになるかわからない」など抽象度高く可能性でのものを全て加味しようとしてます。

正直わからないものの反映は無理なのでまずは思うものを作ってみるとい良いと思います。そうすると計算方法がこうしたいとかこの金額が一定なのはおかしい、この増え方はおかしいとか見えてきます。

何から作るかわからないのであれば過去の決算書をベースに月次に引いてみても良いと思います。とにかくないものの修正や更新。精度の向上はできないので一旦作って精度をあげていく方が早いです。

その中でも普通にこんな増え方や関連がないとおかしいと思う点がいくつかあります

・売上が伸びていることと伸びるにあたり必要なものが連動しているか

売上が伸びるには営業リソースが必要なら営業人数または販売代理店や外注が増えているか。受注獲得タイミングと営業リソースの一人前のタイミングが整合しているか。売上が増えることで増えるCS業務などの費用は売上の増加(取引数の増加)に応じて増えているか。売上に応じて増える売上原価が増えているか、その割合は整合しているか。

・人が増えることで増える費用が増えているか

人が増えることで消耗品費や収納キャパ等が整合しているか。

他にもいくつか関連する収益・費用はあるのですが、これが増えるとこれが増えてないとおかしいという考えを予算を作る上で参考にしてみてください。

またIPOを目指す企業にとっては、予算を適切に作成することができる体制があることを見せると同時にその予算が目指す時価とマッチしていることが重要です。時期と時価どちらを優先するかでできる予算も異なってきます。

上場時期が見えているのであればその時期にこのくらいの時価で上がりたい場合の予算を作り、そこから逆算で予算を作っていき、そこからどのように調整していくかを考え、予算達成をすべく事業を進めていくことが重要です。


まとめ

予算をいきなり完璧に作ることは難しいので適当でも良いので作ってみることをお勧めします。また、よくわからない、増え方がわからないのであれば過去の数値の平均など、「どうやって算定したか」を明確に言える方法により作ることが説明する際には役に立つので適当な数値を入れるのではなく、何かしらの考えをした上で予算を立ててください。


以下に一覧化しようと思っているのでもし興味があれば他の記事もみてみてください。



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