出資を受けるということ

資本政策の悩みは尽きないとつくづく思います。株価のあげ方、フェーズなど自分でも考える方法はいくつかありますが、絶対ではありません。会社に合う合わないがやはりあります。

そのため出資を受ける上で、テクニカルなことではなく絶対に注意しないといけない・理解した上で行わないといけない点に焦点を合わせて言及します。

シナジーがある会社に出資してもらうことでリソース借りて自社の売り上げに貢献してくれるようなところと組めるといいなと思うのは理想だけだとそううまくは行きません。それは念頭に置いた上でどうやれば成功させられるかを事前に考え抜いた上で出資を受ける必要があります。

また、調達したいというスケジュールを引いてもその通りに行くことはまれです。スケジュール通りにいくのであればそれは評価挙げられます。予算の精度が高いことの証明になるからです。しかし資金不足でどうしてもやらないと行けないからやる、みたいなことの方が多いのではないかと思います。

としたら予定どおりに行けるようにすることと同じくらい大きく失敗をしないことを肝に命じて行うべきです。では失敗とはなにかというと、

好ましくない株主が入ってくる
競合が先に入ることで取引の制限を受ける
長期的な視点が入っていない株価で出資を受ける
黄金株を取られることや経営層の持分比率を取られる

とかでしょうか。

やり直しできないし、そこで困るときは他の事でも困ってることも多いのでさらに面倒です。

株式も種類株式なら時価を上げらるからと、安易に種類株式を利用することがありますが、冷静に考えて使ってほしいと思います。

たまにお世話になったからという感情論で株主にいれることについては反対しません。そういう人は大切にした方がいいと思うからです。ただ、貢献度が低い人ほどなぜか持分比率で揉めることがあるので、その辺りも注意してください。

株式を経営者からの譲渡で要求し、自分の持分比率を確保しようとしつつ何も貢献してくれないなんちゃって投資家もちょいちょい見かけます。ベンチャー業界を盛り上げようとかではなく、普通に自分の投資として考えているようなケースです。

間違っているように見えてますが、あくまで投資である以上そうなることも想定しておくべきです。どのような人とやりたいか、というのは考えて出資をもらうべきです。出資はただではなく必ず見返りが必要です。

返済義務のないお金を得た、などくれぐれも思わないでください。


まとめ

出資を受ける時は「この人と一緒にやりたい」「この人なら最悪騙されてもいい」「この人にお返ししたい」そんなのが上場準備会社で出資を受ける時大事だな、と思います。

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