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ビニール袋のナゾ

学校の教員やっているから、ではないのですが、教育のことをよく考えています。ちょっと離れた雑学みたいなものを。。。正しく伝えることって難しい。

ビニール袋とは

エコバッグとか、リサイクルとか、環境とか、あるじゃないですか。コンビニのレジ袋の有料化が話題になってたりしますけど、あの袋のこと「ビニール袋」って言ったりしてません?

あれ、ビニール製じゃないんですが。。。

化学的なことを言うと、ビニールは主に「ポリ塩化ビニル」という素材を指し示すんです。この素材が使われているのは、ソフビ人形とかビニールシートとか水泳水着を入れるようなバックです。ちょっとネチャって感じのするあれ。スーパーの買い物で配付されるのはビニール製ではないんです。ポリ塩化ビニル製のものは燃焼時に異臭を放ったり、可塑剤に内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)と疑わしきものが使われているという指摘があり環境問題の悪役的存在であります。(ちゃんとした、焼却設備のある日本だとゴミとして捨てれば問題ないんですよ)

スーパーで配られるあれはなに?

あれは、ポリエチレン製の袋です。だからポリエチレン袋とか、せめてポリ袋と表現するのがよいのですが、昔からの慣習で「ビニール袋」と呼ばれてしまっているのでしょう。英語では同じものを「Plastic Bag」というようなので、それを真似てプラ袋にしてくれないかと。ノーモア、ビニール袋!

ビニールは柔らかいもの、プラスチックは硬いもののような変なイメージがどうも定着しているようで、その定着した大人が子どもに生活の中で刷り込むもんだから、ビニールとプラスチックは別物な感じで認識している子どもも多いのが現状です。

消しゴムもゴム製じゃないです!

これも、昔はゴム製だったんでしょう。いまではビニールである「ポリ塩化ビニル製」のことが多いですよ。(違う素材ももちろんありますけど)これこそ、消しビニとか呼べばいいのにとか思うんですが、英語では「Plastic Eraser」なんで、せめて消しプラにならないですかね。ならないでしょうけど。

そんなわけで、触っているものが何でできているのか、知ったかぶりにならずに、ちゃんと正しく表現することを意識するだけで、気になることが増えてくるものです。

モノを1つ正しく表現をすることの難しさを、考えられるような時間や場所を提供したいですね。

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