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YouTubeLiveで自由研究紹介をしてきた話

noteに書くの久しぶりです。理科教員もしているのざたんです。地元高知で学生さんが運営しているYouTubeライブで「自由研究ネタ紹介できませんんか?」と相談を受けたので、行ってきました。

小学生と一緒にということだったので、実際にその場でできて、身の回りのちょっとした工夫でできることを紹介しながら、やってもらうことをイメージしていきました。水性ペンのクロマトグラフィーと、尿素で結晶づくりをチョイス。ちょっとレシピを紹介しておきます。

水性ペンのクロマトグラフィー

水性ペンの色素をろ紙の繊維にしみこませて、水を媒体にして展開させると、色素の種類によって、展開の仕方がことなるというもの。ペーパークロマトグラフィーという高校化学の教科書にも掲載されているものですが、見てて楽しいし、簡単にできます。

【材料】
・水性ペン
・ろ紙(コーヒーフィルターでも可)
・水を入れる容器(コップなど)

【概要】
ろ紙に、水性ペンで色を塗って、1cm程度離れたところに水を垂らす。しみ込んでいく過程で、水性ペンの色素が水に溶解して、ろ紙の中を進んで行く。色素によって進む速度が異なるんので、色がわかれていく。という仕組み。

特に、黒ペンは何種類もの色素でつくられているので、展開させるといろんな色が出てきて面白い。水性ペンのメーカーによって、違いがあるので、それを調べると高学年向き。Rf値まで測定したら、高校生の研究としてもOKだと思う内容です。

尿素の結晶づくり

これは、ちょっと時間かかるのですが、もこもこキレイな結晶が簡単に(1日あれば)できるので、紹介

【材料】
・尿素(ホームセンターで買えます)
・水
・水のり(小学生がつかうような液体のり)
・液体洗剤(台所の洗剤)

【概要】
尿素と水を質量比1:1で混ぜます。尿素50gだとしたら、水を50g混ぜます。そして溶かします。ちょっと溶けにくいので、湯煎するとよい。メンドクサイ人は水を熱湯にしてもOK。

そこに、水のりと液体洗剤を1mL 程度まぜて完成。

あとは、できた液体をフェルトにしみ込ませて乾かすと、結晶が析出してきます。ろ紙をツリーの形に切ってしみ込ませて、結晶づくりしてもOK。

なお、キムタオルやら、モールやらにしみ込ませても結晶はできますし、ガラス板に塗っても結晶は析出してきます。

何に析出させるのかも、試してみるといいのかもしれません。ただ、結晶が析出するのに1日かかるのと、思った以上に析出したりもするので、周囲には気をつけた方がいいですね。。。モサモサのが床に落ちて、真っ白になる可能性もありますので。水拭きすればいいですけど。

やはり・・・

小学生の感想は、水性ペンのほうが楽しかったようです。そりゃそうか。その場で変化が見えるから。小学生向けのイベントとしては、その場で変化の見える実験のほうがいいのかもしれないな。そんなことに気づける機会を与えていただけたことに感謝しております。

機会の提供がどうやったらできるだろうか

地方に移住してきて、こうした経験の場が少ないということも気づけてきました。こんな実験できるスキルが珍しいらしい。

物品の手配やら、材料費がかかるので、無償で行うのが難しいのですが、どうにかして機会提供はしていきたいですね。

・場所:テーブルがあって、水の使える環境
・時間:1~2時間程度
・費用:材料費 1000円程度/人 + 講師料(企画料)

みたいな感じで、やれるかなとか振り返っています。高知県や近隣県なら対応できますし。オンラインは難しいのかな。どうなんだろう。

というわけで、お近くの方、興味ありましたら、ご相談ください。

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