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当たり前のことのようですが、学校は同じではありません…

こんばんは、現役教員をしながら、いろんなことをしています。いろんなことをしているので、気になる校則の課題です。

今日、なぜだか校則案件についての記事が目に入ってきたので、いくつか並べて見比べます。そして意見を述べます。

「なぜ悪いのか分からない」中2男子「ピアス登校」で学校紛糾

こんな記事です。ピアスで登校したら、学校の中の人(先生っていうらしいですけど)が、騒ぎ出しまして、いろいろと議論。

生徒側は『授業に支障はないし、状況によりはずせばいい。誰もまねはしない』と述べるものの、先生側は『ピアスそのものを許さない・許せないという見解』。はて、どちらが大人の意見なのでしょうか。

「ピアスとかにつけ込んで言い寄ってくる」
「今まで認めていない。自己表現はやる必要がない」
「生物学的に反対。異物を体に入れるのはよくない」
「学校集団のルールが大切。地域のことも考えて」
「学校はものを考える場。学ぶのは内面・心」
「親から命をもらって感謝。自分で稼ぐまでは我慢」
「自分の子どもだったら悲しい」

って記事には先生の意見が書かれていました。うーん、なんだかなぁ。

教員って仕事をしているけど、常に考え続ける必要があると思うわけです。そして「多様性だなんだ」と言われている世の中で、どこまで許容できるのかを考える時代ですよ。『宗教上の・・・』とか申し出があったら、すぐに折れそうですし。そのあたりのマインドセットがバグっている気がしています。

先生、ピアスはなぜ校則で禁止? 私服勝ち取った2年間

一方で、こちらのような記事もありました。

「学校生活にふさわしい服装と容姿を、状況や他者にも配慮して自身で判断すること」。(中略)校則で15項目あった「整容」の規定を、この一文だけにした。

これでいいのではないでしょうか。生徒たちが考えるきっかけにしたらいいかと。その服装はどうなのか?パラダイムにとらわれていないか。他人のせいにせず、自分で判断して動いているのか?それを試してみる場所が、学校ではないですかね。

自分たちで切り開いていく時代ですよ。大人は見守って交通整理をすることと、オブサーブするぐらいで。「背中は支えておく。が、君たちが意見を出し合って、正しい解釈を見出していきなさい」でよくないですか。

そして我が高知県では

頭髪や下着の色を規制するなど、プライバシーや人権に関わる不合理な校則が問題化する中、全国の都道府県と主要市区の計99教育委員会のうち、2017年度以降、各学校に校則見直しを求める通知を出したのは3割弱の28教委にとどまることが16日、共同通信社のアンケートで分かった。「検討中」を含めても計39教委と4割に満たなかった。
 高知県教委は、アンケートに対し調査は未実施と回答。高知新聞の取材には、県立高校36校については校則の情報を共有しており、肌着の色指定は11校、地毛証明についてはゼロと説明。校則の見直しについても、通知までは出していないが、「校長会などで校則について研修を開くなどし、見直す意識を持ってもらっている」と話した。

高知県だけではなく、教育委員会の3割弱が校則の見直しを求める通知を出したそうです。言い換えれば、7割強は通知を出していないということです。

検討中を含めても、4割に満たない。言い換えれば、6割は通知の検討もしていないということですね。

高知県も、調査は未実施であるそうです。県立高校36校中11校で肌着の色指定があったそうです。地毛証明についてはゼロとのことですが、これはどういう解釈なのか分かりづらいですね。地毛証明の提出はなく、髪を染めても地毛だといえばOKとされるのか。それとも、提出はないけれども、忖度して色はチェックしますよ。ということなのか。

「校長会などで校則について研修を開くなどし、見直す意識を持ってもらっている」ということですが、服装のことだけではなく、生徒のスマホ所持やら、行動制限のような権利制限のような案件まで見直す意識を持ってもらっているのでしょうか。どうなんだろう。めっちゃ気になります。県下において、ICT機器の導入や持ち帰りですら、動きの見えない状況なので、疑っているのが現状です。

「自由と自分勝手を履き違えるな」みたいな大人の主張を見かけたりもしますけど、その主張こそ自分勝手だなぁと感じます。まずは、対話して、どうするかを彼らの手で考える環境を。それが必要なのだと感じているのです。

子どものことを想う大人の方々へ

で、大人の方々も、学校を選ぶときに、1つ心に留めておいて欲しいのです。「学校は同じではありません」ということを。校則に対して、どういう姿勢で取り組んでいるのか。人の権利をどのように捉えているのか。しっかりと見据えたほうがよいかと。それぐらい、学校によって異なります。

そして、校則に対しての取り組みを開示しないまま「選んだのだから、しっかり守れ」と言ってしまうセンスの大人が学校内には少なくないことを。

様々な学校を転々としているし、学校内の情報を共有し合ううちに感じていることです。「学校は同じではない」勉強の出来ではなく、どのように生徒に対して接しているのかも異なります。はい。

それらを見分けて、客観的に選ぶことができるのは、大人なのかもしれません。

まあ、なんだかわからないのですが、そんなことを考えさせられる記事が3本も目に映ったので、書いておきました。最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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HeroMakers2期生。LEGO®SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ。教育コミュニティの運営。GEG Kochi共同リーダー。こうち起業部"Swich"のアンバサダー。最近では『会いに行けるセンセイ』を実施中。