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初めてのイタリアに出発したときの話

この間イタリア留学のざっくりとした感想を書いていて、初めてイタリアに足を踏み入れた時の事を思い出したので、書いていこうと思います。

中部国際空港から出発

大学3年生の秋にトリノ大学に交換留学をすることになったため、中部国際空港からイタリアへ向けて出発しました。
初めてのヨーロッパまでの飛行機の旅に、両親は車で中部国際空港まで送ってくれました。大学生時代は一人暮らしをしていたためか、親が見送ってくれたときもそこまで寂しさは無く、これからの経験に胸を高鳴らせていました。

中部国際空港から成田空港まではJALで、成田空港からはアリタリア航空のフライトでした。成田空港でチェックインをする必要があり、初めてアリタリアの窓口へ。当たり前ですが日本人のスタッフの方が手配してくれて、海外の航空会社で働けるってかっこいいなと思っていました。
その後出国検査を終えて搭乗口前でフライトを待つことに。周りは観光でイタリアに出発されるであろうグループで人が溢れていました。

その時の私はテンションが上がりまくっていました。どれだけ上がっていたかというと、飛行機に乗った後に通路を挟んで斜め後ろの席にいたイタリア人男性に話しかけるぐらい…。今思うと怪しいし、向こう見ずな行動が恥ずかしいです。その男性はフライト中丁寧に時々話してくれたので、本当にありがたいです。
機内はイタリア人のフライトアテンダントの方が多く、みんなで歌を歌っていたりして陽気だなと思いました。機内食もその当時の私にとっては新しく、スナック菓子まで写真に撮っていました。フライト中は映画を見て時間をつぶしていたと思いますが、疲れを感じた記憶はありません。

フィウミチーノ空港で乗り換え

成田からローマのフィウミチーノ空港に着きました。そこからトリノ空港まで乗り換えです。飛行機を降りると、一気に雰囲気が変わり、ここがこれからしばらくお世話になるイタリアなのか…と思いました。重量ぎりぎりのバックパックを手荷物として持ち込んでいたため、大きな空港内の移動で体力を消耗しました。搭乗口付近のベンチに座ってしばらくフライトを待っていましたが、ベンチの数はかなりあったのに、何故か私の目の前の席に女性とお子さんが座って少し不思議でした。
トリノへのフライトはイタリア人の方ばかりで、本格的にイタリアに来たなとさらに実感が湧きました。嬉しくて搭乗口でも写真を撮りました。

トリノ空港に到着

ローマからトリノへの飛行機は、日本からイタリアに来た後だとかなり短く感じました。
トリノ空港はローマの空港よりもサイズがコンパクトでした。夜9時ごろに着いたため、人もそこまで多くなかったことを覚えています。
トリノ空港で同じ大学の交換留学生と待ち合わせをして、そこからトリノ大学の寮まで一緒にタクシーに乗りました。私は早くイタリア語を物にせねばと、タクシーの運転手さんにも積極的に話しかけていました。今考えると若さってすごいな…と思います。
タクシーから見る初めてのヨーロッパの夜は、街灯がオレンジ色で町が薄暗く、ロマンチックな雰囲気だなと思いました。ここで新しい生活が始まるんだと思うと、ワクワクが止まりませんでした。

トリノ大学の寮へ

寮に到着後、2人で入寮手続きをしました。ホテルのようなカウンターに2人ほどスタッフの方がおり、身分確認をした後にカードキーと寮の説明書を渡されました。4つほど棟がありましたが、私たち留学生は二人共同じ棟の同じ階で心強かったです。後日もう一人他の大学からの日本人留学生の方とも知り合い、その子も同じ棟内に住んでいました。

私は他の国の人ととにかく関わりを持ちたく、ダブルルームを選択していました。到着時にはいませんでしたが、メキシコからきた学生がルームメイトでした。

ダブルルームには、大きめの机とイスと天井からぶら下がったテレビがあるリビングキッチン、大きめのバスルーム、シングルベッドが2台ある寝室がありました。後から他の棟のキッチンは共有だと知りました。今思えば自分の部屋にキッチンがあってよかったと思いますが、その当時は寮で友達を作るのが難しそうだなと少し残念な気持ちになりました。
ベッドにベッドシーツ、タオルが置いてあり、ホテルみたいだなと思いました。夜遅くなっていたため、シャワーを浴びてその日は寝ました。

ちなみにシャワーの蛇口がハンドル式だったのですが、この時からずっとシャワーのお湯がぬるめで、それから2か月ほどお湯の温度がストレスになっていました。ある日、そのハンドルに腕が当たった衝撃でハンドルがひねられ、その時に暖かいお湯が出てきたときは、自分の今までのストレスはなんだったんだとむなしくなりました。その後は笑い話としてストレスを浄化しておりました。

今回は日本出発からイタリアに到着した初日まで書かせていただきました。また続きを書いていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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