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紫式部に近づきたい

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いろいろな方向から紫式部と『源氏物語』に近づいてみます。ぜひ、ご一緒に。
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#六条御息所

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 賢木

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 賢木

六条御息所、京を離れる

大河ドラマ「どうする家康」(2023)の6月の放送〈第23回〉で、瀬名と於愛の方が、「六条御息所との別れの場が大好きで」「藤壺との逢瀬は?」「あ、もうやだ、あそこ何度読んでも胸がどきどきして、顔が熱くなってしまう……」などと『源氏物語』についてキャピキャピ話していましたが、この絵は六条御息所との別れの場面です。

御簾の中に半分身体をさしいれているのが、源氏の君。後ろを向

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絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 夕顔(二)

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 夕顔(二)

あこがれの六条御息所

六条御息所は、16歳のときに東宮(皇太子)に入内、姫君が生まれますが、20歳のときに東宮が亡くなってしまいました(賢木巻)。桐壺帝と前東宮は同腹の兄弟で仲が良かったので、桐壺帝はこのまま内裏で暮らすよう、つまり桐壺帝の妃になるようすすめましたが(葵巻)、六条御息所は大臣だった父が遺した六条の邸宅で暮らします。

深い教養とすぐれた美的感覚を持つ六条御息所がプロデュースする、

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