〜臆病な自尊心と尊大な羞恥心〜 「バケモノの子」にみるミスチル「Starting Over」の考察 (前編)
細田守監督の「バケモノの子」を久々に観た。
細田監督の長編映画は全て観ているが、本作は三番目に好きだ。(一番は「ぼくらのウォーゲーム!」、二番は「時をかける少女」。)映像表現・演出面は非常に素晴らしく流石細田監督!と感心させられるが、過剰な御都合主義や説明台詞が多い割に物語自体は説明不足…といった欠点があるのも否めない。私事だがリアルタイム鑑賞後、当時交際していた彼女の絶賛に対して歯切れの悪い回答をしてしまい機嫌を損ねた苦い記憶もある。
いやいや、俺は決して「バケモノの