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「短歌人」2022年8月号 20代・30代会員競詠

婚姻の匂いかぎつけ戦争のニュースに指輪のバナーは光る

じゃあなに?と問われることを怖れつつ「私はロボットではありません」

「心臓を捧げよ」という『進撃の巨人』の台詞に高鳴る心臓

祈るとき手は合わせるか組むべきか分からず見つめるブラジルの先

今日ついた嘘の分だけ荒れた手に入店前の液が沁みゆく

振り向けば一コマ落ちの影がある私の不意をわたしがつけば

電線の影は地を這いどん突きの<止まれ>を斜めに突き刺して焼く

県道の行き先示す白色の矢印が差す空の鳩ヶ谷

以上の8首を「短歌人」2022年8月号の「20代・30代会員競詠」特集ページ(P40)に掲載していただきました。

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