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「短歌人」2023年4月号 月詠5首

階段を駆け上がる人の靴裏にあるだろうアディダスのロゴを見た

寝たいのか寝たくないかの判断を委ねた先の珈琲牛乳

記録的寒波の中の人群れを盾にし盾になりつつ進む

あの日見た冬の観覧車の回る速度で動く雲を追い越す

夕暮れの日能研の児の背負うNに引かれて駅へと歩く

「短歌人」2023年4月号会員2欄(P78)より

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