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散文日記「ボウリングの前に人は無力」

・独身青年が1人で楽しめるスポーツ娯楽って少なすぎやしないか。親に「あんたゴルフでも始めてみたら」なんて言われたけど、ゴルフを始めるハードルの高さときたら。あれ、まずコーチ的な人にマンツーマンで教わらないと上手くなりようがない。ゴルフのコーチって全員肌が黒光りしてるのに歯とポロシャツがめちゃくちゃ白いから目が悪い僕にはぼんやりとしたグレーに見えてしまうこと請け合いだ。コミュ障の自分に“はつらつグレー”はどうにもハードルが高い。

・最初にゴルフを始めた人はコーチが存在しない中でどうやってできるようになったんだ。卵が先か鶏が先か、そこは神のみそ汁。ずるずる

・個人的にはゴルフをやるならパターゴルフをやりたい。あれなら初心者でも簡単だし、老若男女分け隔てなくできるし、いろんなギミックのあるコースがあって楽しい。でも、とにかく近くにパターゴルフができる場所がない。小4以来見たことがない。あんなに楽しいんだからもっとボウリング並に覇権を握っていても良いと思うのだが、やっぱり作るの大変なんだろうか。ボウリング場の方がメカ要素あって作るの難しそうだけどな。あんなに勢いよくピンをぶっ倒したはずのに何食わぬ顔で整然とピンを立てやがる。倒しても倒しても、数秒後にはまたピンが元の陣形に戻る。その虚無感といったらない。所詮人間はメカの前では無力ということを教示するための装置ということか。
一方パターゴルフなんて工夫しなけりゃ穴を開ければ済む話なんだから、コストも時間も全然かからない。

・ボウリング場はお一人様OKみたいな雰囲気醸し出しといて、2組で1つの球置き場を共有しなくちゃいけないから、横のレーンが大学生グループとかだとめちゃくちゃ気まずい。
「お前の11ポンド使ってもいい?」
「バカお前それ隣の人の球だろ!」
「やっべwww」
みたいなノリに巻き込まれたらたまったもんじゃない。ボウリング場ですらお一人様に特化しきれていないという問題点がある。

・会社辞めたら個人パターゴルフ場でも経営しようかな。従来のような避暑地とかじゃなくて普通の街中にあって、家族連れじゃなくて野郎が一人でふらっと訪れても大丈夫なやつ。感覚で言えばちょこざっぷみたいな感じ。回る順序とか特に決まってないから空いているコースを自由に回れる。ついでにワンドリンク制とかにして。これはビジネスチャンスを掴んだかもしれない。

・とはいえ自分に起業するほどのモチベを持ち合わせていないので、たまたまこの日記を読んでいる勇猛な貴方にこのアイデアをお譲りしたい。早くチェーン展開してください。

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