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検証:ダメって言わない24時。

子育ては、機嫌が大事だ。至上の命題といってもいい。機嫌よく過ごすのは、なによりも優先される。

それもお父さんお母さん・面倒見る側の人の機嫌だ。子どもを好き勝手していいってことじゃない。こっち側の機嫌が、そのまま子どもの感情に直結するからだ。みんなで機嫌よく過ごすというのは、安心安全たのしいライフの積み重ねに必要です。

でも、子どもって1ミリも止まってない。

えっ?なんで?なにそれ?のフルコンボを秒で繰り出してくるバイタリティ。暴走特急が服着て常にBダッシュ。全然関係ないけど、プロのカメラマンが子どもを撮るときの設定、新幹線の撮影とおなじらしい。新幹線に振り回されるとか、圧倒的に無理ゲーじゃん。動体視力が枯渇している。あらゆることを、あらゆる角度から、あらゆる方向にやってのけるキッズパワー。ビックリ仰天驚きライフの連続である。

胆力。
そう、我々に残された武器は。
あとは、胆力だけだ。

日々、子どもに育て鍛えられておる我が胆力です。ですが……!でも、ついつい「ダメだよ」って言っちゃうんだよなぁ……。
子どもの謎行動。とんでもアクションにもその子なりの理由がある。わかってる。わかってるよー!でも、時々受け身とるように反射で「ダメ」って言いがち。

もちろん危険だったり生命に関わることはしっかり「ダメだよ」「いけないよ」って伝えなくちゃいけない。でも、ダメって楽だから。人間、楽に流れる生きものなんです。ついついなんでもダメって使ってしまう。これはよくない。

だって、もし私が仕事で何やっても上司からダメダメ言われたら、全力でやる気なくすと思うし。つまんないし。たのしいライフにならん。

そこで。

意を決して、ダメって言わない24時をやってみた。

ルール
・ダメって言いそうになったら記録
・別の言い方に言い換えて伝えてみる
・結果を記録
・一日終わったらまとめる

いけるかな……?
数えたことないけど、実は何回くらい言ってるんだろう。気になる。

というわけで、波乱の日曜日。
スタート!

1.パパ、○時だよ!起きてー!

→いや、早過ぎるな!

休みの日、テンション高くていつもめちゃくちゃ早起き過ぎる。もう少し寝てなきゃダメだよ……って言いたくなるけど、どう考えても早起きのほうが健全なので起きました。でも炊飯器の予約より早起きなのは、さすがに……と布団で多少の交渉を試みたけど、無駄でした。

結果:もう少し寝てほしいけど、起きた。

2.目、こすっちゃだめだよ。

→やっぱりまだ眠いじゃん!

朝ごはんの準備中。リビングのソファにダイブして、めちゃくちゃ目をこすってて眠そう。ならもう少し寝てよう!でも休みの日ってたのしいよね、わかる。

結果:早起きしたから目も起きてる途中。パチパチパチってしてみなって伝えて二人で目をパチパチしまくった。謎にたのしかった。

3.机乗っちゃダメだよ。

→踏み台持ってこよう!選手権開催

朝ごはん(卵かけごはん)のお手伝いで、冷蔵庫の卵取ろうとしてローテーブルに乗ってしまったところ。踏み台持ってこようと伝えたら、ちょいグズりがはじまそうだったから「持ってこれる人ー?」競争でごまかし。

結果:なんとなくたのしそうな感じにテンションあげることで回避。

4.ヨーグルト、すすっちゃダメだよ。

→スプーンで食べれる人ー?!選手権開催

朝、フルーツヨーグルトがめちゃくちゃ好きでよく食べてるのだけど、飲み物みたいにをすすろうとしたところ。机の選手権と同じ作戦で回避。でもテンション上げすぎて壮絶にこぼしたけど、どっちが正解だったのか不明。

結果:机がヨーグルトまみれになったけど回避。

5.机で手を拭いちゃダメだよ。

→シルコットで拭こうね!

子ども、ありとあらゆるところで手を拭こうとする。子どもって親の真似するらしいけど、さすがにやってないよね!?って思う。
でも、汚れた→きれいにしたい→拭こうっていう思考はよきだと思うので、代わりにこれって伝えたい。あとノンアルのシルコット作ってくれた人、神。

結果:シルコットに感謝。

6.ヨーグルトでお絵描きしちゃダメだよ。

→これはダメだよ

今ドラえもんを描くのにドハマりしていて、ありとあらゆるものにドラえもんを描く。わたしは絵心があれなので、我が子ながら絵めちゃくちゃ上手いなぁすごいなぁって毎回思うのだけど、ヨーグルトで描くのはさすがにこれはダメだよっていった。でもドラえもんうまいねー!って伝えて、調子に乗って描いちゃうのもあれで、でも褒めを伝えたいって葛藤して口にしたら、しっかり受け止めてくれたみたいで、今度は麦茶で描いてた。

結果:そうじゃない。

7.トイレ急かしちゃダメだよ。

→ちょっと待ってて!

遊びの途中でトイレに中座したとき。早く一緒に遊びたくてコンコンガチャガチャされる。気持ちはわかるんだけど、ともだちや誰かにやっちゃうといけないので、「おトイレは急かしちゃダメだよ」って伝えた。あと、トイレ出たとき「電気自動〜!」って消してくれた。

結果:トイレの電気が自動になった。

8.引き出しに足掛けて登っちゃダメだよ

→これはダメだ

キッチンの引き出しの部分、ちょうど今足を掛けて登れるくらいの高さ。身体能力の成長に驚くんだけど、キッチンは危ないからこれはちゃんとダメだよって伝えました。

結果:危ないからダメなものはダメ。

9.蹴っちゃダメだよ

→これもダメだ

むずかしいんだけどな〜〜〜!!ベットでじゃれて遊んでて、だんだん蹴ること自体がたのしくなっちゃう感じ。たのしい〜〜!!からの、急にダメだよってなるから、受け止められんよなぁ。でも決たり叩いたりはダメなんだよなぁ。むずかしい。

結果:ちょっとケンカしたけど仲直りした。

10.チャリで人にぶつかっちゃダメだよ

→これもダメって伝えた

キッズバイク(ストライダー?)でお散歩中に、次男くんにぶつかって。何回か繰り返してて全力じゃないんだけど、ケガにつながりそうなことはやっぱりダメって言っちゃうし、言わなきゃなぁって思う。


結論①:どんなときに言っていた?

→いつかへの不安があるとき

この日、土砂降り予報からの晴天という謎天気で、遊びにはいけずに家で過ごしたのだけど、思ったよりもダメって言ってなかった。全部で10回。

ダメって言う局面は、
・今後誰かと過ごすときにやばそうなこと(マナーとか)
・危険なこと

↑の2つがほとんどだった。例えば遊びのとき。今息子くんはプラレールの改造にドハマりしてて、色塗ったりガチャガチャしたりして、まあ汚したり壊したりするんだけど、そこはあんまり気にならなかった。本人のものだし、誰かのものでやっちゃダメだけど、それ以外は手を使ってやってみるの範疇って気がする。
ダメってむずかしい。危ないとか誰かを嫌な気持ちにするとか、将来への不安なとき、こういう「正しさ」みたいなのが伝える側にあると、相手の話を聞かずにダメって言っちゃうときあるなぁ。
行動には考えがあるし、伝えたときにまだ言い訳未満の「こうだった」って返しがくるんだけど、心の防衛反応だよね。大人でも全然ある。
そのとき、なんでダメなのかちゃんと伝えられてるかわかんないけど、ちゃんと伝えようとする姿勢はとっておきたい。
あと、夕方に近づくにつれてダメっていいそうになる。胆力減るからかな。3時のおやつって、タイミング完璧だよね。イライラしたらチョコレートで乗り切りたい。

結論:胆力にはチョコレートである。

結論②:ダメを回避するには?

→それは、褒めである。

ダメを回避するには、とにかく褒めが効く。ダメって、どんなに包んで言っても否定だから、やっぱり機嫌悪くなるし。とにかくなんでも褒めつつ乗せつつ、「なんでダメか」が届くようになんとかがんばりたい。目パチパチめちゃくちゃはやいねー!とか、もしコップならめちゃくちゃうまい飲み方だね!とか、ドラえもん描きたらチャンピオンだな!とか、謎の褒めが連発されるけど、ダメダメ言うよりいいと思う。たぶん。

検証結果:ダメを回避するには褒め。

そして、一日検証を終えて思ったこと。

子どもの前でスマホいじりまくるのダメだな〜〜〜〜!!!!!

→ですよね〜〜〜〜!!!!

来週は、めいいっぱい遊ぶぞ!


おわり。

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