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野やぎのエッセイ

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エッセイ・創作エッセイをまとめました。
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#コラム

10秒でたのしいが消費される時代に、20年以上も切ないジャックスカードのCM「パンとカメラ」が好きすぎるから人生を6分だけくれ。

切ないは、時を越える。 コンテンツの消費は年々速くなっていく。SNSを開けばすぐに10秒でたのしい。一瞬で目を惹くエネルギッシュな画がずらり並んでは、文字通り高速で流れ過ぎ去っていく。 たのしい、エロい、ハイカロリー。炭水化物山盛りのようなコンテンツは濃厚で刺激的だ。 ひと口限り、味見で満足の一過性コンテンツにどっぷり浸かって無作為につまみ食い。ただスマホのスクロールに身を任せて流れていくのは確かにたのしい。たのしいのだが、でもたのしいだけだ。 先月、いや一週間前のトレンド

甘くないレモンサワー最速王決定戦(渋谷編)

甘くないレモンサワーが好きだ。そしてお酒の提供は早ければ早いほどよい。 それこそ至高。唯一無二。究極の居酒屋の条件。 そのふたつがあればもう、いらない何も捨ててしまおうである。最高の一杯を探し彷徨うマイソウル。イントロは長いが、たったふたつだけあればラブがファントムする。居酒屋のすべてはそこに濃縮されているのだ。(個人の感想です) たとえば、よいお寿司屋さんはかんぴょう巻きが旨い。手間がかかるのに利益が少ないかんぴょう巻きに、こだわってていねいに手を入れられているイコー

【ご提案】ビジネスパーソンにこそ小説を!ChatGPT×パワポで小説を書いてみた!【たのしいよ】

いつもお世話になっております。野やぎです。 さっそくですが、ビジネスパーソンは小説を書くべきなのです。 ……まあ、待って。ちょっと行かないで!お願い! 一瞬、一瞬お願いします!(こういうとき一瞬って言いがちだけど実際に一瞬ではないよね。わかってる) なにとぞ、何卒……!! ……ふう。 ……はい!ありがとうございます! それでは、はじめさせていただきます! ということで、特にビジネスパーソンにこそ小説書くことをオススメしたいのだ。なんで?そこをこれから詳しく説明するので

「コンビニのボールペン全部買って走れメロスを写経したら一番書きやすいペンを探す。」のワンアイデアをnoteAIアシさんとつくったら?→異次元に飛んだ!

ワンアイデアで書くときがある。 これやったらおもしろいな~~~!を信じて、やってみて、飲み込んでから書く。たのしい。 何作か書いてまして、ぜんぶシリーズの愛称で読み親しんでもらっております。あざす! ただ、やってみたらぜんぜん何も起きなかった……!ということもある。 というか、ほとんどそれである。 紆余曲折いったり来たりでなんやかんやあれば、たのしい人生ゲームでたくさん書けるのに。サイコロ一回で即ゴールみたいな一触即没の落とし穴に飛び込むこともある。アイデアが育って、自分

短歌、たんたか、たのしいな。

短歌まじすごい。 ツイッターで短歌を見つけるのが好きだ。 #短歌 #tanka でのぞくと諸行無常。一瞬が移りゆくもののあはれであふれてる。すぐに読めるし、なによりたのしい。短歌すごい。 五七五七七。短く切り取られた情景。喚起。物語のジャンプたるや。練度の高い筆致みたいな歌からカジュアルな感情の吐露まで、ジャンルも幅もさまざま。文字通り、その人の頭の中のイメージをのぞく感じがする。こんなの読めていいんだろうか?いいんです。まじか。短歌めっちゃいい。 読むだけでは飽き足らず

少しの建前を着て、なるべく正直でいること。

「申し訳ございませんって言ったって、気持ちがこもってない。誠実さを感じられないんだけど。」 たしかに。そうかもしれない。 + 仕事柄、クレームの電話を受けることがある。というか、一応そのプロ。あらゆる気持ちがあらゆる言葉で投げられるのを、受け止める。たぶん、そこそこやれてると思う。 原因はさまざまだし、ゴールもさまざま。 こちらに不手際があったり、勘違いだったり、理不尽だったり、いろんなものがあるけれど、人間は感情の生き物だ。解決の前に、感情がある。 どんなときも、まず

もう迷わない!→コンビニのボールペンぜんぶ買って走れメロス書いたら1番疲れなかった1本がズバリやばい!【決定版】

「やっべぇ、筆記用具忘れた。」 令和の世である。 時はデジタルトランスフォーメーション時代。デジタル社会にコミットしてサステナ。便利なカタカナが増えて、そのぶん人の心もカクカク。しかじか、ひらがなで生きたい日々である。 話が逸れた。1イニング目から、往年の村田兆治ばりの暴投。お分かりかと思うが、この記事はストライクゾーン狭いです。四球のかたは塁に進んでください。ボールをマウンドに戻す。 令和デジタル時代。 なのに。 なのに、だ。 ハンカチ、ティッシュ、筆記用具。 ま

商店街のコロッケぜんぶ食べる。

商店街のコロッケをぜんぶ食べた話を書きます。 このnoteは11ぴきのねことあほうどりにインスピレーションを受け、特別定額給付金の提供でお送りいたします。 ここにヒントがあった!給付金の話がでてから、せっかくだし地元に還元する使い方をしたいと思っていました。 でもズバーンと豪気な使い道は思いつかないし、正直そこまでの余裕はない。 なにかないかなぁ…と思っていたら、ヒントは身近なところにありました。 我が家では、毎晩息子くんの寝かしつけのときに絵本を読んでいます。11ぴに