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砂時計のおわりはじまり

金木犀、薫るさなか。
小さくて大きい激動の備忘録𓂃 ❀

今この瞬間、自分の知らない遠いところ。
何かがはじまり、何かは終焉している。

気づかぬところ、勝手に乗せられたレールに
私達は抗うことはできない。

だったら、今この瞬間、
目の前の一秒一秒を大切にしようではないか。

■2023.4 〜桜〜

入社式

ドキドキで6時半に起床して
満員電車に揺られる。あ〜はじまっちまう。

舞台は 東京・千代田区

社員約20名。

同期は5人。みんな女子。

唯一、同い年の
クレヨンしんちゃん大好きちゃん。

自己紹介早々に趣味はギャンブルです!
って言っちゃう異色天才肌ちゃん。

お昼休憩中に同期間のお話を弾ませようと
第一印象から血液型を当て始めた、
気遣い抜群ちゃん。

グループワーク中、1番年下なのに
圧倒的ロジカルシンキングがぴかりちゃん。

当たり前だけど、
大学生だったときみたいに
同じ学問を追求したり、
学び続けるベクトルが同じ同胞が、

いない、、、。

まじか、、、。

当たり前のことながら、
世の中の構造を身にしみて
感じとりすぎてしまった。
そしてこの事実に、
当時、私はおそろしく絶句した。

モチベ、この会社では燃え上がらない、、、。となったことを今でも鮮明に覚えている。

(え、同期にどんな人がいるかくらい
前年10月くらいの内定式でわかるじゃん!?
って??

残念。私はその頃一切就活してなかったの。

内定?そんなものもちろん1つも持ってなかった。大学生、楽しんじゃってたの。
12月になって一念発起、
「一週間期間限定就活ガチャ」
してたようなもんだったんだよね。

だから私は入社式で初顔合わせだった。
人生設計疎かすぎると言われても
知ったこっちゃないね。これが私よ。
全てうまく行く気がするの。
今までもなんだかんだ言って運はいいほうだったと思うし。)

そんなもんだったから、
うわ〜、私、新卒切符捨てたも同然だあ。
こっから人一倍頑張らないと、
わけわからない人生送って、
資本主義の荒波に飲み込まれてしまう。

って、急に現実見て、思い詰めてたな。
入社当時から転職のこと考えてた。

行きあたりばったりすぎて
我ながら危なっかしい人生、、、。

稚拙だよね。
逆算して今何すべきか全く考えられてない。

お隣さんはヤモリさん



お堀の近くでは慎ましやかに桜が咲いてたよ。
そんな、社会人デビューだった🌸

とある終焉

多くは語らないが、感謝しかないね。

私は「私の人生を生きる事」にまずは専念。だな。

■2023.5 〜菖蒲〜

とある出会い

職場はあまりやりがいを感じない。

かと言って、

変なセミナーに入るのもなんか違う。

そうだ、マッチングアプリいれてみよ〜っと。

てなわけで、同世代の人からいい影響を
貰って、モチベを上げよう大作戦を初めた。
同世代の人の仕事の視察も含めて。

使う目的まったく合ってないけど、
人脈作りのプラットフォーム的な感じで。
もちろん、いい人いたらいいな〜とも思ってた。いなかった。恋愛的には。

だ!け!ど!ね!

これまた素敵なお方とやり取りする機会に
恵まれて、何度かご飯行っちゃったの。

バランスの取れた素敵な人だった。
同世代にも関わらず、
人として、みたいな部分も
結果を出す、という部分においても
どちらにおいても私はかなり影響を受けたな。

謙虚さ、圧倒的話の引き出しの多さ、
教養、センス、独特な例えや、
機知に富んだ会話。

本当に頭がいい人だった。
一瞬だけど、時が交差して、
出会えて良かった。そう思う。

そんな彼に言われた衝撃の言葉がある。

「僕は怠惰に生きることにしたんだ」

世界と戦い続けてきた彼だからこそ言える
実に深い言葉。
一見何にも困らないように見える彼でさえ、
上には上がいて、
そのスパイラルに藻掻いているんだもの。

凡人の私はどうこう悩んだところで
叶いっこないね。
そんな事よりも、
身近な幸せ噛み締めて生きたいよね。
そういう話をした。

そうだよな。私は何必死こいて、
自分見失ってまで資本主義に
立ち向かおうとしてたんだろう。
あえての怠惰を選択したってありだよな
ふぅ。 っと気持ちが軽くなった。

そんな彼との出会いは5月。
菖蒲が咲いていた。

GW。初めて訪れた江ノ島
富士山と夕日、神々しい

■2023.6 〜紫陽花〜

TOEIC・簿記!?

この月、私はTOEIC公開テストを受けていた。
九段下の会場。
初めて大学以外で受けたから終始ソワソワ。

結果は…大学3年の最高得点より30点近く…
あとはお察しください。

よくやったと思うよ。忙しい中時間作って、
会社から帰ってvintage開いて、
金のフレーズ読み込んで、
寝る前はasahi shinnbun degitalで
2〜3個英語の記事読んで。

しんどかったけど、面白かったな。
あ~、なんて英語は奥深いんだろう。

TOEICが終わってからは、
無難に簿記3級気になる!
ってノリで参考書買ってた。
無難の意味はわからないが、手当たり次第、
何かに挑戦していないと不安だった。
そんなこんなで、約2週間ほどは
仕事終わりに飯田橋のドトール寄ったりしてたけど、
結局独学は限界が来て、ジ・エンドした。

がむしゃらハイドレンジア

この月、1つ頭良くなりました。
というのも、母と電話していたら、
「紫陽花って、土のph濃度でとお花の色が変わるんだよ」と。

酸性→青
中性〜アルカリ性→赤

その事実を知ってから、
街中の紫陽花そっちのけで土のph考察してた。

そしてこの頃、仕事終わりに家までの帰路。
アイボリーの外壁のおうちに
スパイダーマンしてる“ヤモリ”
を“よく”見かけるようになった。萌えた。

今でも時々「ご無沙汰しております」
をする間柄だ。彼(?)彼女(?)
の名前は知らないが、実に愛くるしい。
お手々とお目々。サイズ感。
そうだ、今日から君の名は「相棒」にしよう。

師走並みの勢いで駆け抜けた水無月。
がむしゃらハイドレンジアだった。

■2023.7 〜百日紅〜

拳で日光ひとり旅

三連休。何もしないのはもったいない・・・

そうだ!ひとり旅をしよう!思い立ったら早い私は、
7月16日(日)早朝4時、マッハで身支度を整え、
6時、旅路についた。片道料金は2,000円弱。
ゆらゆらと電車に揺られ、東武日光に上陸した。

かくいう私は、初めての日光であった。
やはり、日本人として一度は訪れるべき場所
として勝手に聖地化していた。

暑かったため、
まずはバスを降りてアイスコーヒーブレイク。

空気が澄んでいて、トンボの楽園の日光で
いただくコーヒーは格別だった。

それから歩いて二荒山神社→東照宮を巡った。
御朱印大好きな私は、
神社仏閣によく足を運ぶのだが、
鳴き龍は何というか、、、圧巻だった。

午後は奥日光へ。中禅寺湖と華厳滝。
静かでずっと佇んでいられる壮大な自然。
うっとり物思いに耽ってしまった。
今回の旅のお供はオードリー若林さんの
「ナナメの夕暮れ」であったのだが、
しっかり読破してしまったよ。

こちら側の人間の若林さん、
共感できる点が多くて希望が持てた(笑)

そしてこの旅ではひそかに
自分にミッションを課していた。


それは、
外国人観光客に自分から話しかけること。

たどたどしくも
「Excuse me, could you take a picture?」
とお願いし、
中禅寺湖湖畔と華厳の滝それぞれで
写真を撮ってもらった。

帰りのバスではお隣になった
外国人観光客の方に
「Where are you from?」
から簡単なお話をし、
「Have a nice trip!」と伝えてみた。
実にすがすがしい気持ちになった。

この一人旅をきっかけに、
少しだけ自分の殻を破れた気がした。

中禅寺湖@奥日光

チェロ・ビオラ・バイオリン・コントラバス

今までだったらお金を払いたい
なんて思わなかったであろう催し。

たまたまインスタグラム見かけた広告は
私の琴線にしっかりと触れた。

その日のうちにチケットを購入し、
妹にまでオススメしてしまった本公演。
私はEd Sheeran編に訪れたのだが、、、
良かった。この一言に尽きる。

教会の張り詰めた空気の中で
響き合う四重奏は、実に繊細で美しかった。
心が浄化された素敵な一夜であった🎻

キャンドルライトコンサート
@ルーテル市ヶ谷センター

■2023.8~向日葵~

自責思考

私は本当に運がいい。
そう思う出来事に恵まれた。

ご存じの方もいるかもしれないが、
私は趣味のインスタグラムアカウントで日常を発信している。

そんな中、とあるフリーランスの方が
1通のDMを送ってくださった。
少しやり取りをさせていただいたのち、
電話をすることになった。

すごく親身で、
かっこいい生き方をしていて、
私は魅了された。

そんな彼女と初めて電話をした日、
「今日この後、
たまたま私の尊敬している人が
キャリア相談会を行うんだけど、
良かったら参加してみる?」と。

脳死でYESしか返す言葉はありませんでした。

その後、ポンポンポンと縁が繋がって、
私はついに、
自分の力でお金を稼ぎ、
時間と場所に囚われない人生を創造
していくための種をまく
べく
ビジネスを学ぶことに決めました。
(俗にいう社会人向けスクール)

もちろん費用は安くない。
マルチや宗教など、
怖い気持ちももちろんあった。
だからすべて確認を取ったし、
最終的には自分を信じることにした。

これは自分で決めたこと。
自責で8か月間やり抜くと決めた。
Re;bornしてやるんだから。
さなぎライフ、なめんなよ。

私の人生フェーズ2、
ようやく2024年春、解禁かな。
(ボージョレヌーボみたい🍷)
さなぎライフ後、今から楽しみ。わくわく。

■2023.9~秋桜~

一隅を照らせ

衝撃が走った出来事を紹介しよう。

私には妹がいる。そんな妹と連絡が取れない、、、と。
私も仲良くさせていただいている妹の恋人さんから私に連絡が入った。

パニック。

どうやら、体調が悪くなって
駅構内のトイレに入ったまま、
「体調がほんとうにやばい、、、」
という連絡をいくつか交わしたのち、
急に連絡が途絶えたそうだ。
私も妹に連絡を入れるも何一つ返事がない。

イチダイジ。直感がそう訴えかけた。

何かあってからでは絶対に後悔する。
そこでまずは駅係員に電話を試みるも、
全然繋がらない。

ピーンチ。

連絡が途絶えて1時間近く経過しようとしていたため、
最悪の事態も頭をよぎった。そこで、

思い切って、警察に電話をした。
はじめてかける110番
ビビり散らかしながらも、状況を伝え、
駅構内トイレの捜索を依頼した。
携帯電話番号も伝えられたし、
場合によってはGPS検索
もかけてもらえるかも、との願いを込めて。

私は、メイク途中だったが、
考えられる駅に無我夢中で向かっていた。
もちろん髪の毛をセットする時間など
ありやしなかった。
それどころではなかった。

向かう電車内、警察から電話があった。
妹さんが駅構内のトイレ内で倒れていました。と。
「現在、救急搬送され、○〇病院にいます。」と。
それはそれは、姉は心臓飛び出るほど心配しました。

結果、ストレスが原因かな。とのこと。
幸い、その日のうちに一緒に病院を出られた。
大事じゃなくて本当に良かった。
お互いさまで上京ライフ頑張ろうな、妹よ。

ときめきコレクター

驚くことにこれは、全章と同じ日の出来事。
ちょうど三連休の初日であった。

地元の友達が東京に遊びに来てくれるということで、
三連休は「楽しい事三昧」で埋め尽くした。

1日目は、豊島園跡地のハリーポッター
実は私はあまり詳しくなったのだが、ディテールが細かくて、
飽きの来ない世界観にJ・K・ローリングの本気感じた。ほんとにすごい。
余韻と感動、効力1年間分は軽くある。

2日目は川越。
良かったのはヤオコー美術館
入り口付近に水が貯められていて、メダカが沢山いたのです。
大小問わず、優雅に泳ぐメダカさん。
実写版メダカの学校で
テンション上がりました。

作品群は、牧歌的な北海道の秋冬展でした。

私の生まれ育った町や風景が
そのまま描写されていて、
ジーーーーンときました。
同郷のお友達と一緒に堪能できたことも
また感慨深かった。

3日目はスタジオジブリと鈴木敏夫展
老若男女問わず人々を魅了し続ける、
ジブリ作品。
表面的な部分だけではなく、
ぞの時代背景などにも着目しながら
作品を考察すると、
新たな気づきの連発でした。

日本に生まれて、
ジブリ作品の良さに陶酔できる喜び、
しっかりと胸の中にしまっておきます。

そんなこんなで、
ただ楽しむだけでなく感性メンテナンス
しっかり施した9月🖼

RADWIMPSの「セプテンバーさん。」
狂ったほどに沢山聞かせていただきました。
今年も9月に華を添えてくださり、
ありがとうございました。

スタジオジブリと鈴木敏夫展
@寺田倉庫

■2023.10 〜金木犀〜

10/19(木) スコール、心スクリーム

最近休みがちだった同期の異色天才肌ちゃん。
2on1で上司によるお咎め個人面談が行われていた。

お咎めという表現は正しくないが、
両者それぞれに考えることがあるようだ。

心の中はすっかりスコール模様の
異色天才肌ちゃん。
私はほっとけなかった。

面談後、私も仕事中ではあったが、
そんなことよりも駆けつけずにはいられなかった。

そして私も涙が零れ落ちた。

世の中は不条理だ。
みんな何かしらに必死なのだ。
心の声に気付かないふりしたり、
見て見ぬふりをしている、と私は思うのです。

だから、
誰かひとりの心のダムが決壊したとき、
私はひどく気持ちが乗り移ってしまう。

心、紛糾してしまった一日だった。

10/20(金) 雲散霧消・雲外蒼天。

今日という日は絶対に忘れたくない。
色濃くて、アドレナリンが止まらない。

結論 : 同期1人、会社去った

昨日の一件もあって、
クレヨンしんちゃん大好きちゃんが
社長と同期の面談を朝一、打診してくれた。

まさかすぐにお時間取ってもらえる
となんて思ってなかった。意外と私、平静。
私はむしろ、社長どんな対応してくれるんだろう。わくわく。
ってなってたかもな。
脳内は60%→何も考えてない
20%→社長の対応わくわく
10%→異色天才肌ちゃん、心配
5%→言語化言語化…  
5%→なんとかなるべ
だった。

そして10時。
会社の違和感と改善できる部分。
4人で力合わせて、全部ぶつけた。
答えのない問を考える時間、
すごくすごく有意義だった。

大きなプロジェクトに同期で取り組んでいる感覚。えきさいてぃんぐだぜ。でした。

一方で、普通に経営者の対応された。
安心した。
と同時に、ちょっと物足りなかったりもした。
普通だったから。
当たり障りなく、受け止めてくれたから。

そしてその日の18時、異色天才肌ちゃんは
デスクを綺麗にして荷物全部持って、
清々しい顔で会社を後にした。

私の目には17時45分ごろから彼女を司る
止どない砂時計のカウントダウンが見えた。
止めることができない無力さ。
その横ですぐ別の砂時計が準備されている
アイロニー。
逆らいようのない世の摂理に
圧倒されて気圧されて、
ただ目の前のデスク作業を黙々とこなすことが精一杯だった。

そして18:00。
ついさっきまで限界で押しつぶされてた
異色天才肌ちゃん。
帰るときには打って変わってキラキラしてた。
良かったね。おめでとう。

なんだかんだ言って、
この会社に務められてること。誇りだよ。
高知栽培のトマトの方が甘かったりするじゃない。そういうこと。

異色天才肌ちゃんにとって、
絶対に必要な時間だったと思うし、
すぐそこまで次の異色天才肌ちゃんを求めている現場の足音がする。

一気に急展開だったな。
世界に魔法がかかってしまったかのようだ。

そして、昨日までの社内の空気感はどこへやら。幻想かな。
雲散霧消。
重苦しい雰囲気はすっかり消えていた。

to 同期
またどこか、
みんな成長した先でお酒を交わしましょう。

新たな門出。未来に幸あれ⏳

■YYYY.MM.DD 〜わか蘭〜

嗚呼。斜陽哉、朝陽哉


最近私はようやく叶えたい人生の目標が明確になりました。
①「人として」の在り方を追求する
②世界中の誰しもが生きていてよかった・幸せを感じられる世の中を実現する

どちらも非常に抽象的。
これらは、かつての私の中にも確かに存在した想いである。

しかしこれらは抽象的すぎて、
自分の中でも目標を見失ったり、
何から手を付ければいいのかわからなくなって、
言い訳を探して逃げてきた分野である。

だがこれからの人生においては、
なりたい自分像から逆算して、
「今すべきことは何なのか」を
はっきりさせたうえで、
一つ一つ人生の階段を駆け上がっていきたい。

しんどい時は、
それもまた人生のとっておきの隠し味
と思って、楽しみたい。

人生は、自分の知らないところで
勝手に何かが始まっていたり、
終わっていたり・・・
正直コントロールしきれない部分もあるだろう。

それでもこの世界で起きることには
1つ1つに意味
がある。私はそう信じている。

未来はどうなっているかわからないけれど、
今日より明日、毎日が少しでも輝くように
今を全力で生きよう✨

■最後に

今回は、
かりゆし58「オワリはじまり」
で結びといたします𓍯

  ✼•┈┈┈┈•✼✼•┈┈┈┈•✼✼•┈┈┈┈•✼
最後までお読みいただき
ありがとうございました𓆸
素敵な毎日の魔法を貴方に🧙‍♀🪄

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