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のわ121 アートってなんだ?

のわ119で未来では人に残される仕事はアートだけとなるって書きました。そしてその時にはアートが今とはかなり違ったものになるだろうとも。
今のアートは何かにつけて窮屈だ。と言ってもよく分かってもらえないかも知れない。もう今から30年くらい前のことだけど、パルルが新栄画廊と呼ばれていた頃、展覧会を開くのでメディアに掲載してもらおうと電話をかけた。そうしたら「どこの美大を出た人ですか?何か賞を取りましたか?」って言われた。それを聞いてアートってなんと窮屈なんだろうって思った。今でも基本的に変わってないなと思う。
音楽だったら、そんなこと尋ねられないだろうかって思う。あ、でもクラシックだったらあるかも知れないな。
で、そんなの本当につまらないことなので、変えちゃえばいいんですよね。
そういう権威的なことを嫌って、一線を置いて独自の道をいく人もたくさんいるでしょう。どうも僕はそれも楽しくない。
権威も巻き込んで、新たなアートの地平を立ち上げたい。心の底から自由と呼べるアート。1990年前後に名古屋芸術大学にいた茂登山さんやイギリスのサンダーランドで出会ったパブリックなアートから僕はそういうことを学んだのだった。