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のわ92 鉄腕アトムそしてアート


アサヒアートフェスティバル(AAF)は2016年に終了したが、僕はパルルの一員として2013年から参加しました。その後参加者有志がAAFを継承しようとアートアンドネットワーク(A&N)を立ち上げました。
昨日1月12日はそのA&Nの新年会として戸井田雄さんと僕で「まちとアート」をテーマにオンラインART対談をやりました。戸井田さんは、熱海でAtelier&Hostel ナギサウラを運営してる人です。対談の最後に戸井田さんが僕に「パルル/のわの究極の目標はなんですか」と尋ねました。ちょっと迷いましたが僕は「鉄腕アトムに描かれていたように人が仕事をしなくてもよくなること」と答えました。これちょっと質問とづれてますね。言いたかったのは「人が仕事をしなくてもいい世の中を作るにはどうしたらいいかを考えていきたい」ということです。と書いても「なんだそれ???」「そもそも何でアトムが出てくるの?」と思われても当然です。
でもこれは冗談ではなくて、いつも考えていることで、まわりの人には結構話していることなんです。
僕の記憶ではアトムが住む世界では科学者(天馬博士やお茶の水博士とか)か警察官(田鷲刑事)くらいしか仕事をしている人はいませんでした。あ、ヒゲオヤジが先生で元探偵でしたね。設定ではアトムは2003年に誕生しているので、20年も昔の話なのですが、今の現実では相変わらず多くの人が仕事をして働いています。アトムが書かれたのは1950年代ですが、そこから見た2003年には人は仕事をしていないのだろうと思われていたのではないか。それが理想の未来だったのではないかと僕は思うのです。
ここで僕は仕事を「特に好きではないけれども衣食住のために行わなければならない作業」という意味で使っています。2000年代もすでに20年を経過して、技術も大きく進歩して多様なものの考え方も広がった現在、なお多くの人が必ずしむ好きではない仕事を選ばなくてはいけないのはなぜなのかといもと思い悩まされます。そこにあってアートという仕事は僕には理想的な職業として映ります。やりたいことが仕事になる代表のように見えます。しかし往々にして「アートはお金にならない」と言われます。そこからはいくつも疑問が生まれます。なぜお金にならないのか?お金って何なのか?仕事とは何か?暮らすとは、生きるとは何か。
パルル/のわの究極の目標はその問いに答え続けることです。集まってくるたくさんの人たちと一緒にその問いを考え続けることです。

新見永治

アサヒアートフェスティバル https://www.asahigroup-holdings.com/csr/philanthropy/art-cul/pdf/artfes/aaf_review.pdf

Atelier&Hostel ナギサウラ/戸井田雄  https://nagisa-ura.net/

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