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メルヘン「クラスペディア」④

遅刻して転校してきた僕。
クラスに馴染めたというより溶け込んだ。

図書委員になった。
図書の整頓の日は、膨大な量を広げて途中では分厚い本でドミノをしたり。
順序よく並べていく時は静かだった。

図書室の先生も好きだった。冴えない独身男性教師、周りからは人気はなかったが、先生の話は面白かった。
「図書室の机が緑なのは心を落ち着かせるため」だとか。
先生は飼ってきた黒猫のエミリーのエッセイを書いて自費で出版したらしく、くれて読んだ。
図書カードのデータをパソコンに移していく作業をずっとしていて
僕が卒業するまでに終わるのかなぁと思った。

本に囲まれて過ごすのは何より好きで、僕は大人のファンタジーが好きだった。
宮沢賢治、小川未明、新美南吉、芥川龍之介、太宰治とか好んで読んでいた。短編も長編も好きだった。何か世界に酔っていた感覚かなぁ。

そして、図書カードには先に書かれた大原玲という名前の子が気になる。

つづく

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なゆた
ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?

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