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大夢と出逢う


名前をつける行為は特別で貴い。
だいたいが、自分の子どもにしか、つけれない。真剣に悩み思いを込める。
本当は、もっとたくさん気持ち込めた名前をつけてみたい。
小説とか書けるといいのだが。
エッセイを書く際、最初、登場人物の名前をちょっとひねっただけのものをつけたが、迷惑になるかもしれないと思い、変える事にした。しかしエッセイなので、キラキラネームは似合わないし、自分が、心の中で唱え続けた名前、実際に声に出していた名前への思いが消えるのは、嫌であった。

小学生の時に、自分の子どもへのつもりだったか名前を作った。
大夢。
その時から、夢ばかりみていた。寝てみる夢も大好きだった。
お母さんに、「夢って他に何て読み方ある?』「ム」
それで、ダイムとした。

そして時を経て、娘の中学の同級生の名簿の中に大夢があった。マンモス校だったので同じクラスにはならなかった。

更に時を経て、私は、ある店舗のオープニングスタッフとして2カ月働いた。
一緒にアルバイトしていたのだ。しかも、その男の子から声かけてきた。「娘さんの名前は?」うちの娘を知っていた。で、名前を尋ねると、
「もしかして、大夢くん?」
「ヒロムと読みます」
そこで、小学生の時考えた名前だと話したわけです。私のバカな話もちゃんとした受け答えで聞いてくれた。

ここから、ロンマンチックな展開を、続けるなら、娘と結婚するのだろうが、それは今の所ない。
かなり格好いい男の子だった。

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?