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零細企業とリモートワークの付き合い方

ノベルワークスnote初登場のみつむらです。

ちょっと乗り遅れた感がたっぷりですが、今回は「零細企業経営者から見た”リモートワークとの付き合い方”」と題して、リモートワークできない(したくない)理由を、探ってみたいと思います。

当然ながら今回の記事は、なにがあろうと社会のインフラを支える土木・建設業や医療関係者の方はあてはまりませんのであしからず。
(いつも支えて頂いて感謝!)

リモートワークができない(したくない)理由

超ハイパーなセキュリティが求められる政府関係、金融関係のお仕事以外のデスクワークは本来リモートできるはずなのに、なぜにリモートが進まなかったのか、メスを入れてみたいと思います!

早速いきます!

①ホンマに時間に見合った働きしてるん?
②リアクションないけど着席してます?
③何してるか見えないから何しでかすか不安。。。

リモートしない(させたくない)経営者って大体この3つのうちどれかに当てはまるんじゃないですかね?
コミュニケーションが取れないから非効率とか、他にも名目はありますが、全部「やりたくない理由付け」じゃないかなと思うわけです。

ノベルワークスも、設立当初からリモートワークを取り入れていましたが、働き方含め紆余曲折・試行錯誤があり、現在やっとリモートワークで働く環境が固まってきたように感じます。

弊社がどのようにリモートワークの環境を整えてきたのか、振り返りながら”リモートワークを行うにあたり必要なものとは”をご紹介します。

【設立当初の黎明期】

弊社は当然設立当初からリモート導入してたんですが、設立当初は仕事もないし、お金もないので、「スキマ時間でお手伝い」スタイルで協力してくれる仲間で運営していました。

時間給もいれば、成果給もいれば、年俸契約もいるし、もうてんやわんや。
時短労働の主婦もいれば、夜中に仕事しだすアルバイト学生もいれば、副業メンバーもいれば、正社員もいる。もう多様性というなの無法地帯なので、それぞれ評価基準を自分で選んでもらったりしてました。
昨今流行りの「ティール型組織」っぽくていいじゃんいいじゃん!w
と多忙ながらも順風満帆な起業ライフを満喫していました。
順風満帆ではなかったけどまぁ苦労話はまたの機会に。w

【2年目〜3年目の過渡期】

仕事も徐々に増え、売上と共にフルタイムで働いてくれるメンバーが増えてきました。
いいねいいね!このままどんどん成長して大台突破するぜぇ〜!!!

ところがどっこい、ここで3つの落とし穴に陥ります。
そう。冒頭で述べた3つの不安で頭がいっぱいになりだしたんです。

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なんせ零細企業には潤沢な資金がない。最小限の資金で最大のパフォーマンスを発揮してくれないとすぐに会社なんぞ吹き飛んでしまうわけです。
お金(売上)に責任を持つポジションがゆえに、
「もっと給料上げたい人」
「ほんまにやってんのかな?と疑ってしまう人」
の間で疑心暗鬼に陥るんです。
・ほんまに働いてんのかな?チャットしてもリアクションないけど・・・
・なんで確認もせずに余計なことするんかなぁ・・・

そして、しょうもない「管理すること」ばかり考えるという不毛な時がやってきます。。。
・離席中がわかるようなシステム導入する?
・タイピング計測できるシステムのほうがええか?
・ホウレンソウせんかい!(昭和w)

仲間が信頼できず、疑心暗鬼になって「適切に評価する」という名のもとに、「完全成果主義」に走っていきます。_| ̄|○

【そして現在へ】

疑心暗鬼の暗黒期から抜け出すきっかけは、徹底した「情報共有」と「成果の見える化」そして「チームワーク」でした。
リモートで離れた場所で信頼関係を築きながら働くには、この3つの要素は不可欠であるとの想いに辿り着きました。

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弊社は安定したお仕事の供給源も持たない小さな小さな企業です。
お仕事を選ぶこともできないので、小なり大なり様々なご相談に対応することで、実績と学びを知見に変えて成長しています。
他にも安定した売上を確保すべく、自社製品の開発・運営も行っています。

もう業務の幅が広すぎて、業務ごとの縦割りでは回らないんですね。
営業もするしマネジメントもするしデバッグしてCSするなんて当たり前。
でもこれでは属人性が高すぎて組織としての成長は進まないんです。

そこで、上記の3つの取り組みに着手しました。

●徹底した情報共有
まずは「徹底した情報共有」に着手しました。
今までなんとなく責任感の強い者が対応していたCSの見える化、企画提案中案件の共有などお仕事に直結する情報は共有してたのですが、サブ的な要素や社内を支えるバックオフィスの働きも可視化するようにしました。

●成果の見える化
次は良い意味での成果報酬とすべく「成果の見える化」を進めました。
成果には主業務の直接的成果や、サブ業務の間接的成果を含め徹底的に数値化します。
そして、その成果をもとに最小単位のチーム内でそれぞれの役割と成果を皆で確認し、次年度の報酬を決定してもらいます。

●チームワーク
成果の見える化を行うと同時に、個の成果とチームの成果を連動させることで、「チームワーク」を意識した働き方ができるようになるのではないかと期待しています。
(まだ大きな成果には繋がってないけどねぇ)

まだまだ完璧な組織には程遠いですが、成果の見える化とチーム予算制と成果の見える化によって、少しずつ仲間の繋がりがでてきました。
”それやっておこうか?”
そんな声が少しずつグループウェア内で広がってきました。


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物事には良いことも悪いことも全て「繋がり」があり、その繋がりによって人は助けられて生きています。
これは仕事でも同じ。

プログラミングの成果が多いのは、他の仲間がプログラミングに集中する時間を作ってくれているから。
営業成績が良いのは、その後の開発メンバーの対応が素晴らしいから。
会社の売上が好調なのは、広報メンバーの見えざる活躍や、優秀なバックオフィスの献身的なサポートがあるからです。

この事実に皆が気づき、仲間に感謝し、自ら動き出すことが最も大切なことです。

「自分はたくさんの仲間に助けられている」この事実に気づくことが目的であり、そのための手段が「情報共有」と「”チームで作り出した”成果の見える化」です。

リモートだから。
出社してるから。
どっちも大した話じゃないんですよね。
箱に通うことにはなんの意味もなく、「大好きな仲間に会いたいから職場に行く」があるべき姿なんじゃないですかね?

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