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ノベルボchボイスドラマの制作裏話01 プロジェクトリーダー・浜田みかインタビュー

こんにちは! 『ノベルボch』公式noteです。
第1弾のボイスドラマに参加しているアーティスト・クリエイターを紹介していきます。

1人目は、ノベルボchの発起人でありプロジェクトリーダーを務める、浜田みかさん。

「閃きを行動に変えるコトバ屋」をキャッチコピーに掲げ、取材ライターや電子書籍編集者、作家として幅広く活躍されています。

ノベルボchを立ち上げたきっかけや、オンライン制作の舞台裏について詳しくうかがいました。

浜田みかさんのTwitterはこちら

浜田みかさんの普段のお仕事は?ノベルボchを立ち上げたきっかけは?

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――普段はどんなお仕事をされているのでしょうか?

浜田
フリーランスのライター活動をメインに、電子書籍専門の出版社と契約してフリーランスの書籍編集者、作家としても活動しています。
ライター活動では、WEBメディアでヒト・モノ・コトのインタビュー取材をしつつ取材記事を書いたり、キュレーション記事を書いたりしながら、企業のコピーライティングなどを手掛けたりしています。

――ものを書く仕事をされている浜田さんが、『ノベルボch』というボイスドラマ制作プロジェクトを企画したのはどんなことがきっかけだったのでしょうか。

浜田
もともと、声優さんやアニメーターさんなどがもっと幅広く活動する場を作りたいなと思ったのが、企画のきっかけです。

当初は映像作品とボイスドラマと2本立てで企画を考えていました。でも、映像作品を作るには、ボイスドラマを作る以上に人の手が必要になることもあり、どう実現しようかと悩んでいたところに、新型コロナウイルスが発生したんです。

――コロナ禍があったから、企画を始めたのではないんですね。

浜田
そうです。もともと考えていた企画でした。
このままだと「エンタメは確実に厳しい状況に追い込まれるな」と感じたので、ひとまずはボイスドラマに絞り、実現化に向けて動き出しました。

――プロジェクトのなかで、どういう部分を担当しているか教えてください。

浜田
企画と監督を担当しています。
ノベルボchの企画自体が、私の構想から始まったものであることや、私のアイデアがもとになってノベルボchというプロジェクトが動いていることもあり、企画を担当しています。

監督は、企画者としての全体の取りまとめ役という意味合いで、その立ち位置にいる感じです。なので、一般的な監督とは少しイメージが違います。

映画監督やスポーツなどの監督というと、成果を出すために指図したり取り締まったりする立場の人なので、どちらかといえばワンマンなイメージが強いかなと思います。

ですが、ノベルボchでは、基本的に「みんなで作り上げる」ことを大切にしています。監督だからといって、メンバーに対してあれこれ指示したりすることはほぼありません。

クラウドファンディング初挑戦! プロジェクト立ち上げの苦労とは

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ノベルボchのクラウドファンディングCAMP FIREプロジェクトページはこちら

――クラウドファンディングを立ち上げたのは、この『ノベルボch』が初めてなんですよね?

浜田
はい。私自身、クラウドファンディングの実施は初めての体験です。これまで、支援した経験はありますが、支援するのと運営するのとではまったく違っていました。

クラウドファンディングの立ち上げでは、まず何を伝えるかを重点的に掘り下げました。プロジェクトページと呼ばれる、支援者の方が最初に目にするページに何を載せるかによって、伝わり方が違うからです。

特に、私たちノベルボchは、立ち上がったばかりのプロジェクトチーム。知名度はもちろん、活動実績もありません。支援者の方から見れば、胡散臭い団体なわけです。

――胡散臭い(笑)そういったイメージを解消するために、どんなことを心がけたのでしょうか。

浜田
そうですね。支援してもらうためには、「どんな思いで、具体的にどんな活動をするのか」というこれからの展望を含め、今出せる限りの情報を伝えるしかありませんでした。

――出せる情報を惜しみなく、PRしていったのですね。プロジェクトページを立ち上げるまでにどんな苦労がありましたか?

浜田
プロジェクトページを制作したら、クラウドファンディングサイトの運営による審査が行われます。ここでは、プロジェクト全体のチェックや、文面、使用している画像など細かいところまでチェックされました。

それで不備や不足があると、差し戻されて、再審査を受けることになります。
私たちのプロジェクトも、一度審査に落ちて、差し戻されました。

――差し戻しの理由は、教えてもらえるものなんでしょうか。

浜田
はい、教えてもらえます。
ノベルボchのプロジェクトページには紹介動画を差し込んでいるのですが、その著作権はどうなっているのかや、動画に出ている人たちの許諾は得ているのか。使用している静止画像についても、著作権はどこにあるのかなどを確認されたのです。

動画は自分たちで作ったものを使用していましたが、画像は商用利用可能なフリー素材を使っていました。出典元を表記するだけでもクリアできたのかもしれませんが、また差し戻されても困りますから、画像はノベルボchで作り直して差し替えました。

――なるほど、プロジェクトの詳細を伝えるために入れた動画や画像に、著作権のチェックが入ったんですね。他に指摘されたことはありましたか?

浜田
はい、文面についてもチェックが入りました。いま、リターン品にはそれぞれ注意書きを添えていますが、それらのほとんどは指摘されて付け加えたものです。

クラウドファンディングを始めるだけでも、文面の構成を考えたり、リターン品を設定したりと意外に手間がかかりました。

――ようやくクラウドファンディングがスタートしたときは、ひと安心ですよね。

浜田
そうなんです。でも、一番の難点は、クラウドファンディングを始めてから一週間を経過してからでした。

――と言いますと?

浜田
クラウドファンディングは、開始して一週間ほどは新着ページに掲載されるため、比較的多くの人に見てもらえます。しかし、時間の経過とともに、新着の順位が落ちていきます。

そのうえ一週間を過ぎると、数多のプロジェクトにまぎれてしまうので、自分たちでクラウドファンディングをやっているというプロモーションを継続的に行なっていく必要があります。

――なるほど、スタートした後は、積極的にプロモーションをしていかなければならないんですね。

浜田
そうです。先述したとおり、私たちは無名の団体です。しかも、後ろ盾になるものも何一つありません。

ですから、多くの人に「ノベルボch」の存在や思いを知ってもらうためにも、Twitter・You Tube・note・クラウドファンディングの活動報告レポートを駆使して、コンスタントに発信していくことを心がけています。

――さまざまな媒体を駆使して、頻繁に情報発信をされていますよね。それはやはり露出を増やすためなのでしょうか。

浜田
そうですね。とはいえ、これもなかなか大変です。本業と並行しての広報活動になるので、ざっくりとしたスケジュールを決めておいたほうが、メンバー同士協力もしやすくなります。

私たちの場合、それぞれに担当者を決めていますが、できないときはできる人がやるといった緩めのルールにしています。そうすることで、本業に支障を出さずに、スケジュールがきついときには「誰か代わって」と声も上げやすくなるからです。

声が上げられない状況を作ってしまうと、クラウドファンディング自体が負担になってしまいます。誰もが助け合える環境にしておくことで「みんなでやりきるぞ」というモチベーションにも繋がると思います。

――チーム内で協力して、助け合いながらプロモーションを続けているんですね。クラウドファンディングが終了するのは7月12日と、もう1か月を切りましたが、この先はどういったことを課題として進めていかれるのでしょうか。

浜田
今後の課題としては、まだクラウドファンディングが終わったわけではないので、どこまでご支援いただけるだろうかというところです。

クラウドファンディングでは最初の一週間と最後の一週間が勝負時といわれています。

私たちのプロジェクトでは、ご支援金がアーティストやクリエイターの報酬にもなります。このまま目標金額が未達成になると、彼らへの報酬が支払えなくなったり、先送りになる可能性も出てきます。

それだけは避けたいので、せめて彼らの報酬分はご支援いただけるように方法を考えているところです。

楽しいと感じること・気をつけていることなど

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――制作費を集めるだけでも大変だとは思いますが、どういったところが楽しいと感じますか?

浜田
ノベルボchの活動が楽しいのは、みんなで一つのものを作り上げている感覚を持てるところです。学生時代、文化祭などのイベント前にワクワクする気持ちと似ています。

まだボイスドラマそのものは制作段階ですが、プロモーション動画の制作やボイスドラマのシナリオプロット制作なども作品と位置づけると、常に何かしらの作品ができあがってきています。

その過程や工程に触れられるのは、すごく楽しくて、どんな反響があるのかなどドキドキします。

その創作過程で、メンバーから寄せられる意見を聞くのも、新しい価値観や考え方、知識との出会いになっていて、毎回充実感を覚えます。

――文化祭のようなワクワク感! つくり手としての醍醐味ですよね。逆に、プロジェクトを進めるうえで気をつけていることなどはありますか?

浜田
メンバーとのやり取りの中で気をつけているのは、一人ひとりの意見や思いを取りこぼさないようにすることです。

ノベルボchのメンバーは、それぞれがプロとして活動している人たち。彼らを信頼して任せているので、仕事のやり方への要望はありません。

プロ同士の意見がぶつかって、意見が割れることもありますが、それぞれの気持ちを受け止めながら、みんなの納得解や最適解を目指して進んでいきたいと考えています。

――プロフェッショナルの集まりをまとめあげていく難しさと醍醐味ですね。インタビューにご協力いあだきありがとうございました。

ノベルボchでは多彩なアーティスト・クリエイターが活躍中!

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この記事では、プロジェクトリーダーの浜田みかさんにお話をうかがいました。
ノベルボchの初期メンバーは、現在6名。うち、制作にかかわるスタッフは4名です。

ありがたいことに、ノベルボchに参加したい! と手を挙げてくださる方も既にいらっしゃいます。クラウドファンディングで制作資金が集まり、正当な報酬をお支払いしつつご活躍いただける環境が整いましたら、より多くのアーティストやクリエイターの皆様とも一緒に制作していけます。

そのためにも、情報の拡散やご支援へのご協力を、何卒よろしくお願いいたします。


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