見出し画像

(小説5分読書)四辻御堂物語~水龍の巫女と妖狐の罠~(私を呼ぶ声②)

割引あり

次話全話前話

スキ、感想コメント、フォロー、メンバーシップ加入、お待ちしております。

表紙絵は妹に依頼しました!有料部分の一番下に全体画像を貼ってあります。
この素晴らしい絵を見た時の僕の感動が伝わるでしょうか!!!!伝わってほしい!!!
最後まで、書き切ります!!
(無断転載等、著作権侵害となる行為は禁止です)

「秘密の本棚」メンバーシップ会員に入会すればお得に読み放題!?
詳しくは↓へ


以下本文



 確かに一時間目には間に合った。間に合ったが、今朝のことが頭から離れず授業に集中できなかった。いつもなら簡単に答えられる問題も、余裕でこなせる体育も、ミスをしてばっかりだ。

「渚ぁ。あんた大丈夫?」
「へ?」

 突然声をかけられて素っ頓狂な声を出してしまった。声をかけてきた晴菜が笑う。

「もう帰りの会も終わったよぉ。何怖い顔してるわけ?」
「いや……別にちょっと考え事」
「えぇぇ、水臭いなぁ。幼稚園からの仲じゃん!晴菜お姉様に言ってごらん?もしかして、男子?」
「お姉様って、誕生日が一ヶ月早いだけじゃん。まぁ、男と言えば男なんだろうけど……」
「嘘!とうとう氷の渚様にも春が!?」
「わかってて言ってるなら怒るよ?」
「はいはい、ごめんなさいでした。で?その『男と言えば』ってどういう意味?」
「それは」
「へぇ?今度はモテ自慢ですか?何でもできる才女様はさぞおモテになるんでしょうねぇ?」

ここから先は

2,278字 / 1画像
この記事のみ ¥ 0〜

頂いたサポートは主にまつかほ家の食費、執筆活動費、そして娘の画材購入費になります。サポートしてくださった方には良いことが立て続けに起こるおまじないをかけておきます。