「アルジャーノンに花束を」を読んだ。

社会人になってから頻繁に本を読むようになった。


学生の頃は、家にまともな本がなく、読書感想文にもよく困ったものだった。
(私の両親も兄弟も小説というより雑誌や漫画が好きなタイプだった)

小学生の時の読書感想文は、何度魔女の宅急便について書いたことか。(笑)

ディズニーの小さい映画の小説(伝わるかな)
そのラプンツェルやカール爺さん、ピーターパンとかを書いていた。

ほとんど映画の小説やん。(笑)
そう。基本的に映画で見たことある話しか読むことができなかったし、頭に入らなかった。

そんな学生生活を送ってきた私でしたが、社会人になって通勤時間ができた。
それも毎朝片道2時間なんてこともあって、その時はひたすら本を読んだ。

今になって、本の良さがすごくわかる。

こんなに視野が広がるんだ。とか、難しい表現があった時に調べてみようっていう気持ちになる。
何か賢くなった気分も味わえる。
ミステリーも好き。最近は「変な家」で有名な雨穴シリーズも全て読んだ。
あれはワクワクしたなぁ。

なんて、いろんな話を読んで、読み終わると本屋さんに行った。

本屋さんに行くと、よくおすすめにあったのが「アルジャーノンに花束を」だ。

しかもその紹介文には、

「読まないと後悔する!」
「読まなかった人生があったかと思うと恐ろしい!」

的なことが書かれていた。(ちょっとだけ曖昧)

そんなにいうなら見るしかないやん。って思った。
しかも、SNSでも同じくらい紹介されていたし。


それで、買ってみた。そして、すぐに読んだ。


感想としては、

涙は出なかったかな。

んー。気持ちとしてはちょっときつかったし、
なんだこの話ってなった。

正直、ここまでおすすめされている理由は分からなかった。
私が期待しすぎたせいかな?

確かに、色々感じることもあった。

人間の儚さや、ないものねだり、
人の気持ち変化と成長。

誰もが通る道。

知りたいこと、
知らなければよかったこと。


考えれば考えるほど深いし、普段気づかないことを気づかせてくれた。

けど、なんなんだろ。


私は賢くなる前のチャーリーが好きだった。


途中ここで止まって欲しいって思う部分があった。

特に女遊びをし始めたり、
人をバカにする側になってしまった時。

わかっているはずなのに、
自分勝手になってしまった時。

でも、多分この「人の悪い部分」

それが出てきてしまうのも「人間」っていうことなのかも知れないし、
認めないといけないことかも知れない。

そう思うとよくできた小説であり、だからこそ賞賛されているのかも知れない。


でもそれってあまりにも、読者に任せきりじゃないかな。


私はチャーリーにどうなって欲しかったんだろう。
どういう結果なら満足したかな。


そんなの難しいけど、1つ思いついたのは、

IQが戻るかも知れないといった恐怖心をひとりで抱え込むのでなく、
もっと誰かにそれを伝えて欲しかった。

人間らしいとは思いつつ、共感できるところが少なかった。

案外、あれは共感できるものでもなく、チャーリーは普通の人間になりきれてなかったのかな。
いつまで経ってもひとりぼっちだったのかな。

そう思いました。


私も読んでよかったとは思いますよ。

読んだことある人はぜひ感想を教えてください。


次は何読もうかな。



はなっぺ🌼

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