東京読書コミュニティ ReadTokyo

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小説紹介のWikipediaを目指します。複数人のライター、クリエイターから作られております。 また近い将来東京でイベントを開催したいと思っています。 興味ある方はぜひ来てくださいね! https://lin.ee/XiSguTy

マガジン

  • note小説の紹介

    はじめましてMizukiです。 このマガジンではnote上に掲載している小説を紹介していきたいと思っています。

最近の記事

小説紹介『シャーロック・ホームズの凱旋』

はじめまして小説が大好きなMikiです! 今回は『シャーロック・ホームズの凱旋』について紹介していきたいと思います。 本書は、伝統的なミステリー要素にファンタジーという新たな色を加えた、非常にユニークな小説です。 舞台はヴィクトリア朝の京都。 ここでは、世界的に名高い名探偵シャーロック・ホームズが、想像もしなかった大スランプに陥ってしまいます。本書のあらすじは、シャーロック・ホームズと彼の忠実な友人ジョン・H・ワトソンが、一般人が決して目にすることのない「非探偵小説的な冒険

    • 小説紹介『成瀬は信じた道をいく』

      はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回は、宮島未奈さんが書かれた『成瀬は信じた道をいく』について、その魅力を深く掘り下げてご紹介したいと思います。本書は、一言で言うと青春小説ですが、その中身は予測不可能な展開と深い人間ドラマで読者を魅了します。 本作の中心となるのは、主人公・成瀬あかりです。彼女の人生は、「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使を目指す女子大生といった、さまざまな人物との出会いによって色彩豊かに描かれています。そ

      • 小説紹介『八月の御所グラウンド』

        はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回万城目学さんが書かれた『八月の御所グラウンド』について紹介していきたいと思います。この作品は、ホルモー・シリーズ以来16年ぶりに京都を舞台にした青春感動作となっており、ファンタジーの要素も含まれています。 あらすじについてですが、この物語は、京都が舞台の二つの物語で構成されています。一つ目は、女子全国高校駅伝にピンチランナーとして挑む、方向音痴な女子高校生の物語。絶望的な状況の中で彼女が見つける希望と成長が描かれます。もう一つ

        • 小説紹介『三体 』

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回劉慈欣さんが書かれた『三体 』について紹介していきたいと思います。 本書は、文化大革命の中国から始まり、宇宙の深遠な謎に迫るハードSF小説です。 本書のあらすじは、文化大革命期の中国から始まります。 その混乱の中で、若い物理学者・葉文潔は、地球外文明とのコンタクトを試みる秘密プロジェクトに参加します。彼女が送信したメッセージは、宇宙の彼方、三体星系の文明からの返答を引き出します。これが、地球と三体文明との長く複雑な関係の始ま

        小説紹介『シャーロック・ホームズの凱旋』

        マガジン

        • note小説の紹介
          1本

        記事

          note小説『みらいを、待ってる』

          はじめまして、Mizukiです。 今回はきなこさんが書かれた『みらいを、待ってる』について紹介していきたいと思います。 本書は、障害や特別なケアが必要な子どもたちが集う学校を舞台にした物語です。 本作の主人公は、ハルタという少年です。ハルタは非常に好奇心旺盛で、世界の不思議に心を躍らせる子どもですが、発達障害があり、普通の学校生活を送ることが難しいとされています。そんな彼が通うのは、特別な支援が必要な子どもたちを受け入れる特別な学校。この学校では、どんな子でも自分の居場所を

          note小説『みらいを、待ってる』

          小説紹介『雷神』

          はじめまして小説が大好きなMikiです! 今回道尾秀介さんが書かれた『雷神』について紹介していきたいと思います。本書は心震わせる冒険小説です。 『雷神』は、伝説の雷神に憧れ、その力を求めて旅に出る若者の物語を描いています。 主人公は、ある日突如として自分に特別な力が宿ることを知ります。それは伝説の雷神の力に関連するもので、彼はこの力を理解し、使いこなすためには雷神と直接対面しなければならないと確信します。そこで始まるのは、過酷な自然と戦いながら、雷神の存在するとされる秘境

          小説紹介『水車小屋のネネ』

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回は津村記久子さんが書かれた『水車小屋のネネ』について紹介していきたいと思います。本書は時代を超えた愛と秘密を描いた物語です。 『水車小屋のネネ』の舞台は、風光明媚な田園地帯に佇む古びた水車小屋。 この小屋を中心に、ひと夏の間に繰り広げられる若い二人の恋愛物語が、読者の心を温かくも切なくさせます。主人公のネネは、ある日突然、彼女の生活に飛び込んできた謎多き青年と深い絆を結びます。二人は言葉少なのながらも、互いの心を通わせていくの

          小説紹介『水車小屋のネネ』

          小説紹介『ここはすべての夜明けまえ』

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回間宮改衣さんが書かれた『ここはすべての夜明けまえ』について紹介していきたいと思います。本書は、人生の岐路に立つ様々な人物の心情を描いた群像劇です。 この小説の舞台は、名前のない小さな町。町を取り巻く環境は厳しく、多くの人々が生きる希望を失いかけています。しかし、それぞれが抱える闇の中で、わずかながらも光を見出そうともがく姿が描かれています。主要人物は、人生に迷い込んだ若者、過去の後悔に苦しむ中年男性、そして愛する人を失い絶望す

          小説紹介『ここはすべての夜明けまえ』

          小説紹介『スピノザの診察室』

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回夏川草介さんが書かれた『スピノザの診察室』について紹介していきたいと思います。本書は、医療をテーマにした小説です。 『スピノザの診察室』は、京都の原田病院で働く内科医、雄町哲郎の物語を中心に展開します。哲郎は、最愛の妹が若くしてこの世を去った後、甥と共に暮らすために、大学病院を去り町医者として働く決意をします。その哲郎のもとに、かつての恩師が愛弟子の南茉莉を研修生として送り込みます。当初は哲郎に不信感を抱いていた茉莉も、彼の医

          小説紹介『スピノザの診察室』

          小説紹介『spring』

          はじめまして小説が大好きなMikiです! 今回恩田陸さんが書かれた『spring』について紹介していきたいと思います。 本書はバレエをテーマにした小説です。 『spring』は、少年が8歳でバレエに出会い、15歳で海を渡るという一人の天才ダンサーを巡る四つの「春」を描いた作品です。構想10年という恩田陸さんの熱い思いが込められている、ダンサー小説となっています。 バレエという、恩田さんにとっても新しいテーマに挑戦された本作は、その表現力と描写の美しさで、多くの読者を魅了して

          小説紹介『ゴリラ裁判の日』

          はじめまして小説が大好きなMikiです! 今回は『ゴリラ裁判の日』について紹介していきたいと思います。本書は、ただのフィクションを超えた、人間と動物との境界線について深く掘り下げた物語です。 カメルーンで生まれたニシローランドゴリラのローズは、人間に匹敵する知能を持ち、手話や特製のグローブを通して人間とコミュニケーションを取ることができます。 アメリカの動物園で彼女は夫となるゴリラに出会い、幸せな日々を過ごしていました。しかし、彼女の人生は、夫ゴリラが「人間の子どもを助ける

          小説紹介『ゴリラ裁判の日』

          川のほとりに立つ者は

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回寺地はるなさんが書かれた『川のほとりに立つ者は』について紹介していきたいと思います。本書は、日常に潜む深い愛と秘密、そして人間関係の繊細な糸を丁寧に紡ぎ出す小説です。 あらすじを少し詳しく見てみましょう。カフェを経営する若き店長、原田清瀬の生活は、恋人の松木が重傷を負い、意識不明の状態になったことで一変します。この出来事がきっかけで清瀬は、松木が自分に隠していたノートを見つけ、そこから二人の関係に隠された秘密を少しずつ解き明か

          小説紹介『無人島のふたり』

          はじめまして、小説が大好きなMikiです! 今回は山本文緒さんが書かれた『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』について紹介していきたいと思います。本書は、がんと闘う夫婦の生活を綴った作品です。 物語は、「これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい」という言葉から始まります。主人公である山本さんは58歳で、いきなり末期の膵臓がんと診断されます。この病気が、彼女と夫を突然の大波にさらわれたかのように、人里離れた無人島へと放り出したのです。ここでの「無人島」とは、コロ

          小説紹介『無人島のふたり』

          小説紹介『リバー』

          三度のご飯より一度読書!毎日が読書日の優香です! 今回は奥田英朗さんが書かれた『リバー』について紹介していきたいと思います。本書は緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説です。 『リバー』は、群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で次々と女性の死体が発見される事件を描いています。 ある日事件が起こるのですが、それが十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口により、街は恐怖に包まれます。警察、マスコミ、容疑者、被害者遺族、容疑者家族など、様々な立場の人々の苦悩と悔恨が交錯する中、

          小説紹介『名探偵のままでいて』

          三度のご飯より一度読書!毎日が読書日の優香です! 今回ご紹介するのは、小西マサテルさんが書かれた『名探偵のままでいて』です。本書は、レビー小体型認知症を患いながらも、孫娘が持ち込む謎を解き続ける祖父の物語です。 本作の中心には、認知症によって徐々に「名探偵」としての自己を失いつつある祖父と、そんな祖父を支え、共に謎を解き明かしていく孫娘楓の深い絆が描かれています。日常に潜むさまざまな謎を通じて、二人の関係性が深まり、祖父の認知症による挑戦と孫娘の愛情が繊細に描かれています。

          小説紹介『名探偵のままでいて』

          小説紹介『木挽町のあだ討ち』

          三度のご飯より一度読書!毎日が読書日の優香です! 今回は永井紗耶子さんが書かれた『木挽町のあだ討ち』についてお話ししたいと思います。 本書は、第169回直木賞と第三十六回山本周五郎賞を受賞した、現代人を勇気づける令和の革命的傑作です。 ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・菊之助が父親の仇を討ち、その血まみれの首を高くかかげた快挙は、多くの人々から賞賛されました。その二年後、菊之助の縁者を自称する一人の侍が、仇討ちの顛末を知りたいと芝居小屋を訪れるところから物語は

          小説紹介『木挽町のあだ討ち』