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洗濯機とランドリー。


この古民家には生活の必需品と言って良い電化製品がまだ1つ存在していない。

もう何となく題名から察しがついていることと思うが、それは洗濯機だ。

別に洗濯が必要でないわけではない、むしろ病気を予防し清潔さを守るのにとても重要なファクターだ。

にも関わらず今なお存在していないのには理由がある。

現在実家の一角にそのファクターは鎮座している。

そう、運べる手立てがないのだ。

始まりは冨士さんのつてで貰ってきたもので、軽自動車でありながら冨士さんの車のポテンシャルは高く、立てたままでも楽々に運べていた。

私の愛車もそこそこの高さはあったが、試してみたが入らず断念。

洗濯機は横にして置いてらならないという掟があった為に、動かすことができない。

冨士さんは治療に専念しているし、頼むわけにはいかない。

トラックを借りるかどうしようかと悩みに悩んでいると、ちょうど父が高さのある中古車を買うというではないか。

なんとありがたい。
これで積めなかったら詰みだ。

見通しはあったの一安心だが、その車が届くには数週間の猶予があった。

それまでは近場のコインランドリーで何とかするしかない。

私は今まで乾燥機を使いにコインランドリーを利用したことはあったが、洗濯機としての利用を試みるのは初めてだった。

中には洗濯と乾燥の両方をやってくれるものもあるのだな。ふむふむ。

まぁ家で干せば良いので乾燥機は必要ないだろう。

どうやら洗剤や柔軟剤を入れる必要もないとみた。便利だ。

洗濯物を入れ、蓋を閉じたらお金を入れて、それだけだった。楽である。

洗濯している間に用事を済ませて帰ってくると3分前だった。よしよし。

洗濯物を持ち帰り、家で干してミッションは完了。

洗濯機が来るまでにあと数回はこの流れで生きていくことになるだろう。

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