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ビバ脚本

わたしの脚本には葛藤が少ないと言われる。
わざと避けてるんじゃないのかと…とも。

主人公をいじめることができない。
だから脚本が面白くない 笑

そんなことを考えながら直しかけのプロットを眺めていたら急に小学生の時の出来事を思い出した。

わたしの住んでいる街では大名行列を再現した祭りがあった。

小学生のブラスバンドが士官候補生やらのアメリカの行進曲を演奏して、その後ろから大名行列が練り歩く…と言った、サムライもぶっ飛ぶ祭りだった。

そのブラスバンドの指揮者、ドラムメジャーの役がわたしに回ってきたのだ。どうしてわたしが???と思ったけど自分なりに張り切って練習を始めた。

が、しかし、
ありがちだが、リーダー的な女子グループからのいじめにあう。

しばらくして先生にわたしには無理…だと伝えた。先生は何度も理由を聞いてきたが、何も言えなかった。

そしていじめてきたグループの子がドラムメジャーに立候補した。

祭りの当日、その子は行列の先頭で衣装に身を包み、ホイッスルを吹き指揮棒を回す…。とても輝いていた…。

その列の後で、クラリネットを吹いていた自分が惨めだった。「あの子があんなこと言わなかったらわたしは今頃あの場所にいた」と。

それからわたしは目立つことはなるべく避けて、でも人を妬む、卑屈屋さんになった。
心の奥にある葛藤を表には出さずに笑顔やおちゃらけで隠すようにして…。

ジメジメしてかなり性格歪んでいるよな…笑

その頃のわたしにガツンと言ってやりたい!

辞めたのは自分の選択!
人のせいにすんな!

脚本を書くことは、自分の内面に目を向けて、その時の気持ちにタイムスリップして上書き修正していく…そんな作業にも思えます。

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