文脈変化の難しい短編でどう面白くするか

今回は「文脈変化の難しい短編でどう面白くするか」という相談への回答です。

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文脈とは読者が思う「何の話か」です。なので文脈の変化とは読者が思う「何の話か」が変わっていくということです。

たとえば文脈変化のあるハッピーエンドならば、最初は「ハッピーな話だ」と思えるが、途中で「やば、これハッピーになれないじゃん」と思え、でも最後には「やっぱハッピーだった!」と思えるような流れになります。ただ、これは「面白さの構造」にも書いたことですので、おさらいです。

問題は文脈変化を作りづらい、短編でどう面白くするかですね。方向としては2つあると考えています。

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