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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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2022年5月の記事一覧

モートン・プリンス『失われた〈私〉をもとめて―症例ミス・ビーチャムの多重人格』

☆mediopos2752  2022.5.31 テレビドラマ化された田村由美原作の漫画 『ミステリと言う勿れ…

KAZE
1年前
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川原 繁人『フリースタイル言語学』

☆mediopos2751  2022.5.30 川原繁人氏の専門は 音声学・音韻論・一般言語学であり 本書は…

KAZE
1年前
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W・H・マシューズ『迷宮と迷路の文化史』

☆mediopos2750  2022.5.29 本書『迷宮と迷路の文化史』は W・H・マシューズによって一九…

KAZE
1年前
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ロイ・リチャード・グリンカー『誰も正常ではない――スティグマは作られ、作り変えら…

☆mediopos2749  2022.5.28 「正常」がつくられると そのことではじめて 「異常」が生まれ…

KAZE
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鈴木創士『芸術破綻論』

☆mediopos2748  2022.5.27 「芸術破綻論」というお題から 妄想をひろげてみる 世界はすで…

KAZE
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■新井文彦「人生、菌色。」 ■増井真那「変形菌の「自己」から未来の「自己」へ」 ■…

☆mediopos2747  2022.5.26 ひとは興味のあるものしか 目にはいらない 考えたりすることも…

KAZE
1年前
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【シンポジウム】 アーサー・ビナード×関口涼子×多和田葉子×李琴峰「移動するアイデンティティ」 (文學界2022年6月号)

☆mediopos2746  2022.5.25 基本的に日本語でしか話せないけれど 物心ついてからじぶんの使っている 日本語なるものに違和感を感じて生きてきた アーサー・ビナードが 「日本に来て日本語を学び出した一九九〇年」 「当時二十二歳だったぼく」が 「自分のことを何て呼んだらいいか悩んでい」たように ちいさい頃から 「自分のことを何て呼んだらいいか」も悩みの種だった 「ぼく」と言えばいいということはわかっていたのに その一人称表現がどうにも違和感がありすぎて じ

江南亜美子「更新される、「私小説」」 (『文学ムック ことばと vol.5』書肆侃侃房)

☆mediopos2745  2022.5.24 作品が「私小説」であるかどうか 「もはや誰もそんなことを気に…

KAZE
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古田裕清『西洋哲学の基本概念と和語の世界』

☆mediopos2744  2022.5.23 日本の哲学用語は明治以降 ギリシア自然哲学・ローマ法・キリス…

KAZE
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八木 雄二『1人称単数の哲学: ソクラテスのように考える』

☆mediopos2743  2022.5.22 ヨーロッパの言語には三つの人称がある 「わたし」という1人…

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土門蘭「死ぬまで生きる日記」 (明日をほんの少し明るく照らす読みものWEBマガジン「…

☆mediopos2742  2022.5.21 死にたいと思うこと なぜかちいさい頃 死にたいというほど 具…

KAZE
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伊藤潤一郎「連載 投壜通信 3.岸辺のアーカイブ」 (群像 2022年 06 月号)

☆mediopos2741  2022.5.20 本を読むのが趣味なのかと問われれば そうではないと答える 書…

KAZE
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モンティ・ライマン『皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章』

☆mediopos2740  2022.5.19 生まれてくると ひとの魂は 身体のなかに次第に 入りこんでゆき…

KAZE
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高岡英夫 『高岡英夫の「総合呼吸法」 呼吸五輪書/呼吸の達人を目指せ! 』

☆mediopos2739  2022.5.18 息を吸って ひとは生まれ 息を吐いて 死んでゆくように ひとの生は 呼吸のあいだに 展開される そんなことが 語られることも多く とくに東洋においては さまざまな呼吸法が 行法として実践されていたりもするが シュタイナーも修行法において 呼吸が用いられるのはもっぱら東洋であり どちらかというと古代的な行法として位置づけているが 少なくとも西洋的な修行法においては 呼吸法に対してはどちらかというと否定的である かつて