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カンボジアで始める外貨資産運用~はじめに

先週はカンボジアのシェムリアップでクメールニューイヤーの洗礼(水かけ祭り)に遭ってきました福西です。現地法人開設絡みで最近よくカンボジアを訪れるのですがタイトルにもあるように資産運用面でもメリットがあるので紹介していこうと思います。

なぜ外貨での資産運用が必要なのか

円安が止まらない状況ですが、最大の票田である高齢者からそっぽを向かれるため日本の政治家は根本の解決をすることができません。ですので日本円を刷りまくる日銀が政府の借金を肩代わりしている状況は変わらないでしょう。
 短国除く日銀の国債保有比率、昨年末は53.7% 歴代2位の高水準

他国が金融引締めに動いている中、これでは日本円はますます価値を毀損していくでしょう。日本円で資産運用を行っても値上がりしている株ですら対ドルでは増えているわけではないのです。日本円の貯蓄では目減りする一方になっています。大規模なキャピタルフライトが起きても不思議ではありません。

なぜカンボジアなのか

まず米ドルが普通に使えて、持ち出しに制限がありません。
現地通貨リエルもありますがドルペッグとなっており1ドル=4000リエル前後で世界的なドル高新興国通貨安の中でも安定しています。
通貨安が発生していないためインフレも周辺国家と比べると苦しんでいる状況にはなく(2023年CPI2.2%)ドルが強い分、輸入物価面では有利な状況にあります。
 ASEAN主要国のインフレ、ピーク越えとみられるも依然高水準

市中の銀行利息も1年定期で米ドル建て5%前後、リエル建て7%前後でコロナ前から見ても安定しています。米ドル建てでここまで利息が付く国はあまりなく、現地通貨のみ利息が付くのが一般的だと思います。
今はアメリカの政策金利が高いのでアメリカでも同等の利息が付きますが利下げを明言しているためそのうち利息が下がりますが、カンボジアの銀行では安定して5%前後で推移すると思われます。

日本人でも作れる銀行口座(2024年4月時点)

今時点ではカンボジアに行く必要はありますがカンボジアの携帯電話番号(プリペイドSIM可)と1年以上のマルチプルビザ(と働いている証明書があった方がスムーズ)があれば口座開設が可能です。ただし、そのうち厳しくなる可能性があります。

既得権益で雁字搦めの日本と異なり銀行アプリでのQR決済や送金が進んでいるカンボジアで作っておくべき銀行口座はABA銀行です。ドルで入金しておけば大都市圏では現金を持つ必要すらありません。おそらく今後も決済規模や口座数で独走してカンボジアNo1銀行になるでしょう。

ABA銀行ジャパンデスクLINEアカウント。
本店なら予約して日本語対応してくれるようです。

同じくジャパンデスクがありキャンペーン利息などをよくやっているPPCBも日本人には作りやすい銀行になっています。利息面ではABAより有利ですが預金保護制度などはない国なので経営面が少し気になるところです。
 PPCBankジャパンデスク


リエル建て定期預金が妙味あると思っているのですが、銀行アプリで追加口座を作れたり、ドルかリエルかあまり気にせずにコンバート資金移動もしてくれるので便利な時代になっています。また、使わずに放置すると口座凍結になるので注意してください。

貯金するなら増えた方が良いですよねということでカンボジアの貯金を軽く紹介してみました。日本円貯蓄一本槍も危険な時代がきているので選択肢は持っておきたいですね。
海外送金とか利息推移、証券会社口座開設なども、どこかで書いてみたいと思います。

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