アルゼンチンの育成年代のフットサル 2022‐3 (ダイジェスト動画あり)
育成のジュニア年代(U12)のフットサルという文化。
この5人制の室内サッカーで子供たちはサッカーに触れる。
ポジション、ルールとかではなく、まずは仲間たちと小さなコートでサッカーをすることを重要視しているように思う。
これは日本にはない文化で、日本ならふた回りくらい小さなコートで8人制でサッカーを覚えていく。正直言うと、技術的な部分では日本の方が上なのかもしれない。ただし、実戦になるとその差がなくなっていく。
1.日本人は練習を教える
「日本人は練習が上手い」という方にお会いすることがあった。皮肉と受け止めるべきなのかどうかは、ここでは控えるがその言葉に日本とアルゼンチンの差があるような気がしている。
〇 ダイジェストをご覧になりながらお読みください
体が大きいとか、スピードで押し切るとかということではなく、ボールを奪ったらゴールを目指すというだけ。非常にシンプルなスタート地点からサッカーを始めるのがアルゼンチン。
日本はサッカーの前の「基礎」となる動き(リフティング等)が、求められる。ここで心が折れる子供がいるとも聞いたことがある。
2.アルゼンチンでは練習も「遊ぶ」
週に数回の練習、そこでもアルゼンチンでは全力で「遊ぶ」。練習だという割り切りがなくて、練習であろうと真剣に遊んで勝てばみんなで喜ぶというところまでを練習する。
練習とゲーム(試合)に隔たりがないのがアルゼンチン。その象徴と言えるのが、ウォーミングアップの時間。指導者にもよるのだが、子供のフットサルレベルであれば、アップはジョギングする程度で、アップしないことだって当たり前。
すぐにゲームに入るコンディションが自然に出来ていたりするから、「ケガをしない」「気持ちを高める」というアップは存在しない。
3.サッカー主張をする場所
アルゼンチンの子供にとっては、初めて発言権を与えられる場所なのかもしれない。言わなきゃいけないことははっきりと言う。イエローカードをもらうことだって厭わない。「言うべきこと」を自分の言葉で言うことを、真剣な遊びの中で身につけていくのだ。
初めて与えられる自分だけの場所。そしてU13 と言えば、”Babyfutbol”と言われるジュニア世代の最終年。そう、彼らは最後のフットサルを仲間たちと一緒に噛みしめている時間なのだ。
4.仲間と勝利を分かち合う
5人制でチームはこの日は6人、展開によっては満身創痍になるような戦いになっていった。試合に来るかどうかも、家族の予定が優先されていたりして自由な感じもアルゼンチンっぽい部分。
起用方法に不満があれば次回は来ないとか、練習に参加してないのに出てないことに不満を言うとか、そういう自由さもアルゼンチンっぽさ(笑)。
練習に真剣さを取り入れるという意味では、アルゼンチンが上回っている。嫌がって練習するような環境にないから、練習で思わぬケガをすると言うことも少ない。
真剣の練習をしているから、試合に入る真剣さもスイッチが入る。練習と試合を使い分ける必要がないという考え方になっている。
5.父兄の応援も真剣に
どうしても父兄の応援にも熱が籠る。場合によっては過剰な応援で父兄にもレッドカードなんて事態になることもある。著しくレフェリーのジャッジに口を挟んでしまう場面にも何回も遭遇している。
おまけ:ここからが希少なハプニング場面
子供たちも熱くプレーをしているので感情的になることもある。時には大人の静止を振り切ってでも、主張してくるという子もいる。
そんな場面が動画に残っていました。
内容が過激な部分もあるので有料公開としておきます。
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