6月30日 国会について

 結論からいうと、国会をはじめとする議会はかなり開かれたものとなった。

 というのも、不適切発言や居眠り、職務とは関係のないことをしている議員が増えたことにより、国会では全議席に、地方議会では5人に対し1台はカメラを設置することが定められた。

カメラの設置を最後の最後まで渋っている議員が一人以外の自治体も存在したが、該当被選挙人が地方選挙の際にことごとく投票されなかったことを受け、設置する方へと舵を取り治した。

 社会主義や共産主義のようだと揶揄やゆする人が、議員以外にもあったが、知る権利や投票権を行使することで、議会が公開されるようになった。

 特定秘密保護法の拡大解釈によって議会を公開させないようにする動きも出てきたが、それを主張する者は当選することはなかった。そういった議員は、真面目に議会を運営する気概きがいがなく、職務とは無関係なことをしていることが常で、信用を得ることができなかったからだ。

 進んでいるところでは、LIVEライブで地元民のメッセージを受け取りながら議会運営を行なっている。

 また、時間の短縮化や予算の削減、そして居眠りの防止の為に、特別な場合を除き、議会から椅子は撤去された。

結果として、期待していたように、議会の短縮がされ、椅子がなくなったことで、立った状態で使用することが可能な机を導入してもなお経費削減に繋がった。

思わぬ副産物として、議員の若返りが起こった。理由は簡単で立っていられないからだ。

 様々なことが影響しあって、『取り敢えずやってみよう』という気運が広まっていて、『それはどうなの?』と首を傾げたくなるようなものから、他行政がこぞって真似まねするような制度や組織も現れている。

 有名な制度では、諮問しもん制度や見廻組みまわりぐみだろう。

 諮問制度では、地域にある大学に意見や問題点を求め、地方自治体レベルで官学共同で街の改善に努めるもの。その際に協力した学生が公務員になったり、新たな組織の一員となることもある。

 見廻組は、京都にあったものの名前を借りているだけで、実際は、文字通り見回りを行ない、夜間薄暗く危険な道や見通しの悪い交差点などをマッピングし、街灯や反射板を設置したり、子どもたちに通らないように促したり、道路反射鏡カーブミラーを設置したりすることの予防対策を講じることを旨としている。

地域によっては、登下校の際に横断歩道で誘導を行なっているところもある。

これらの活動によって、子どもの事故だけでなく虐待の減少にも繋がっている。

 若い人たちも政策にたずさわることで、若い人たちにとっても、暮らしやすいようになっているようで、都市部への人口転入は、ここ十年ほど起こっていない。

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