7月8日 菌について

 結論からいうと、菌は果てしなく注目されている。

 というのも、旧時代では医療で活用されることが多かったが、最近では新たな材料の発見や食の分野、エネルギー問題の解決でも活躍しているからだ。

 そもそも日本では菌と永く付き合ってきた過去がある。そのため国菌というものまで定めている。因みに糀菌アスペルギルス・オリーゼが日本の国菌。こうじは日本で生まれた文字で、こうじは中国で生まれた文字。

 材料工学の分野において、塩害に遭わない物質や変質しにくく割れにくい材質を生成する菌がいることがわかった。それらの物質によって、沿岸部や商船などの船は塩害に遭うことが減った。そして、海の中の調査にも拍車がかかると目されている。

他に、山深い雪国の塩害も減少し、自律走行車の普及に一役買った。ただ、温暖化の影響もあるのではないかとする人も多くいる。

 硫酸や塩酸を入れても溶けることなく、電子レンジに入れても変質せず、中に入れた水などが揮発することもなく、長期保存に優れた物質の最大の弱点は割れることだった。ガラスの弱点である衝撃に弱い点を解消し、殆どガラスと変わらない特性を有した材質も菌の研究によって見つけられた。現在は生産量が少ないため日常にはまだ広まっていないが、時間の問題だろう。割れにくいということで、透過ソーラーパネルや窓ガラスに応用されるほか、車両に用いることで電装系を保護し冠水してしまった道を走行できるようにする取り組みも始まっている。

 ここ最近、特に注目されているのが、腐敗を遅らせる菌。正確にいうと、腐敗を遅らせる"物質を生成する"菌が注目されている。

現状では、野菜や果物でしか効力を発揮していない。栽培の際に、その菌が植物体内に侵入し、生成物を出すことで腐敗菌に抵抗する能力を獲得するためだ。この成分を抽出して他に転用しようとしている。

 医療の現場だけでなく、受験生にも効果を発揮するのではと期待されているのが、シナプスに働きかけて記憶力を高めるというものだ。何十年も前から分かっていたことの一つに、記憶力はある時をさかいに強化することしかできないようになっているというものがある。

研究者は、記憶力が低下するのは特定の物質が出なくなっていくからではないか、と考えてきた。しかし、実際は記憶を阻害する物質が出始めることで、記憶することが難しくなっていることが分かった。

新たに阻害している物質を阻害する物質が見つかった。研究の方法は割愛かつあいするとして、マウスを使った実験で判明した。今後はモルモットやサルと他の動物においても効果があるか進めていくらしい。

 旧時代の終わりの始まり頃に、メタンが温暖化の原因物質の一つとして注目された。その当時は、牛にばかり注目されていたが、田圃たんぼでもメタンガスは発生する。

その二つに着目し、水と太陽光と菌で効率的にガスを発生させる企業が出てきた。

 詳しい構造は分からないが、複数の菌を水の中で共生させることで、一週間で一日分の家庭で使用するガスを生産できるとのことだ。装置を改良すれば二倍まで生産量を増やすことができるのではないかと開発者であり、創業者である方は述べていた。

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