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電球が照らす私の世界③

脚立の上に片足ずつ乗せて、ゆっくり立ち上がる。
だめだ。脚立では足元が頼りない。諦めて、イスにする。
なんとか立ち上がれる。

カバーはスポッと簡単に外れるはず…。
しかしバランスを崩すと、頭の上に蜘蛛の死骸が降り注ぐ事になる。
焦る、時限爆弾を解除しているかのように。
そして中々外れない。
こんな事に時間をかけていては、電球を買いに行けなくなる。
カバーを掴んでクルクル回してみる。

あっ!外れ…た?

外れた。照明器具ごと。コード1本でぶら下がっている状態。
カバーはまだ外れていない。
ここでやっと気が付く。「ひとりでは無理!」

両手で照明器具を押さえながら、大声で1階にいる息子を呼ぶ。
最初からそうすれば良かった。
なんてことだろう!「ひとりでやる」以外の選択肢が私にはなかった。

つくづく、人に頼ることが出来ない私、を痛感した。

#エッセイ
#スピリチュアル
#家族
#光
#恐怖

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