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無職と雨

26歳無職である。

無職にも小学生の時代があった、というと驚かれるかも知らないが、これは事実である。

そもそも人間誰しも無職として産まれてくる。有職であることがイレギュラーなのだ。

そんな小学生時代について書こうと思う。


小学生の時、雨が嫌いだった。

歩きで通学だったため、長靴を履かされた。

何故か白い長靴だった。そこまではまだ良かったが、
ある日学校のトイレ掃除の時、気づいてしまった。

トイレ掃除用に置いてある長靴と全く同じモデルだということに。

そこからの記憶はない。


小学生の時、雨が好きだった。

持ち前の運動神経の無さから、体育が一番嫌いな授業であった。雨はそいつの予定を強制的にキャンセルし、室内競技、もしくは座学に変更してくれる救いの神であった。

室内競技もまぁまぁきついが、野外競技よりは幾分マシである。あの時は雨に感謝した。

さらに、夏はさらにボーナスとしてプールがキャンセルになった。

同世代のキッズはプール礼讃していたが、異教徒である私は蛇蝎の如く嫌っていた。

まず寒い。ろくに泳げない(後に猛特訓することになる)。目を洗う用の蛇口が怖い。肌が弱いため消毒槽は免除されたが、どういうルートで消毒槽から逃げればいいかわからない。途中でお腹痛くなったらどうしよう。

などの理由である。

今思うと、一緒にはしゃげる友達が少なかったんだろうなと思う。

プールの日はみんな晴れを願い、「プールは中止です」と言われると肩を落としていたが、私だけはニンマリしていた。逆に、「小雨だけどあります」パターンだと、私だけ肩を落としていた。


異教徒諸君にこのnoteを捧げたい。


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