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歩行速度をどうやってあげるのか?〜後方歩行を使った考え方〜

いつも脳外ブログ 臨床BATONをご購読頂きありがとうございます。


本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます。

臨床BATON363日目を担当します脳外臨床研究会 触診講師・触診アシスタントの橋本一平がお送り致します。

そんな私が今回お送りするブログは歩行速度をどうやってあげるのか?〜後方歩行を使った考え方〜をお届けしていきたいと思います。

前回のブログでは自宅復帰に必要な後方歩行の見方〜転倒しないための速度制御について〜を書かせてもらっていましたので、ご興味があれば一度覗いて下さい。

*気になったブログには「スキ」や「コメント」もお待ちしています。

その他のブログは、
#臨床BATON応用歩行
からみてみて下さい。

 皆さんは応用歩行についてどのように考えて、臨床で評価治療していますか?

 また、応用歩行は知っているけど、どのようにしてADL動作と結びつけていますか?

私が新人の時は応用歩行の練習は行なっていましたが、正直応用歩行と結びつけができておらず、なんとなく行なっているがほとんどでした。

応用歩行をどのようなADL動作にむすぎつければ良いのかもわからず、また、学校でも応用動作や応用歩行についても教わっていなかった為に、何をどのように見れば良いのか分からないというのが正直な思いでした。

それと同時に「とりあえず歩ければ、家に帰っても歩けるから歩く練習をたくさん行なって歩けるようになって帰ってもらおう」という考えもあり、応用歩行や応用動作を深く考え、評価、治療していませんでした。

しかし、実際に自宅に帰った際、患者様や家人様からの声として、

・家に帰ると歩けなくなった、、、

・リハビリや先生となら歩けたのに、、、

・家と病院では全然違う、、、

・歩く以外の練習をほとんどしていない、、、

という言葉を訪問リハビリに行って、聞かされて時に初めて衝撃を受けました。


実際に、病院で行なっていた歩行練習は「前方への歩行」がほとんどであり、自宅で使えるものになっていないことに気づきました。

自宅内での歩行においては、前方歩行ではなく、応用歩行や応用動作の方が多くなります。

その為に、自宅では転倒する危険性が高くなります。

その理由としては、

① 病院と違い、直線距離が短い
② 曲がり角が多い
③ 障害物が多い
④ 道幅が狭い
など多くの環境的な要素があるからです。

自宅を想定した歩行を獲得していく為には、自宅に合わせた、応用歩行や応用動作を主体とした歩行練習や動作に切り替えていく必要があります。

では、自宅に必要な応用歩行や動作にはどのような種類があるかというと、、、

これだけ、多くの動作を獲得できないと患者様が理想とする自宅での生活は送れないと考えています。そして、応用歩行や応用動作はいろんな応用歩行の組み合わせてできていることが多いので、組み合わせて行えるように練習する必要があります。

そして、それらの歩行や動作を理解していくことが、評価や治療に繋がっていきます。

応用動作や応用歩行の理解を深めて、患者様の評価治療に繋げていくためにブログを書いていきますので、最後まで購読してみて下さい!!




はじめに

皆さんは後方歩行を自宅に帰ったときに必要な動作として、練習していることが多いと思います。そのアプローチをした後に、前方歩行が良くなっていると感じた経験はないでしょうか?

実はそれは勘違いや思い込みではありません。
実際に前方歩行が良くなっているのです!

今回は、後方歩行をアプローチとして取り入れていくことで、前方歩行のスピードアップに繋げていくことを考えていきます

日常生活で使用する応用歩行である後方歩行という視点で今までブログを書かせてもらいましたが、今回は少し視点を変えて書かせてもらいます。


1、 後方歩行とは?

後方歩行を理解し、動作分析を行う為にはまず、後方歩行の正常歩行がどうなっているのか把握することで、分析や評価の質が上がりますので、まずはこの部分をしっかりと押さえてもらい、臨床の中で患者様をみてもらえたらと思います。

後方歩行についてのブログは過去にも基礎編など記載しているので是非みて下さい!

#臨床BATON応用歩行


2、 後方歩行が前方歩行速度をあげている?

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