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無料コラム 後輩教育で大切なこと

おはようございます(^ ^)

本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。

413日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。

今回は無料でのコラムとなっていますのでお気軽にのぞいてみてください。

テーマは、「後輩教育で大切なこと」です。

後輩教育にはプリセプターシップやチーム支援型など様々な方法があります。
病院・施設によって方針や方法はそれぞれであると思いますが、共通しているのは「後輩の成長をサポート」することだと思います。

今回は自分自身が後輩の成長をサポートする上で大切にしていることをお伝えしていきます。
プリセプターシップで教育することが多かったので、そんな自分の経験も含めて参考にして頂ければと思います。

この成長をサポートするということ自体は今に始まったことではなく、以前より念頭において後輩教育はしていました。

プリセプターシップは新人セラピスト1人に対して決められた経験のある先輩セラピスト(プリセプター)がマンツーマンで、ある一定期間新人研修を担当する方法。この方法の理念は、新人のペースに合わせて、新人自らが主体的に学習するよう、プリセプターが関わることである。とされています。

いわばがっつりと後輩教育に関わることとなります。

上司や組織からは「一刻も早く現場で働ける人材にしてほしい」、このようなプレッシャーを勝手に感じながら後輩教育していました。

以前の僕の頭の中にあったのは、
「早く成長してもらわなければ」
「できるだけ無駄な失敗はさせないでおこう」
このように考えながら日々の教育にあたっていました。

こうなると後輩自体のペースではなく、自分のペースに引き込むようになっていて、
「なぜこれができないのか?」
「なぜこのような行動を起こさないのか?」
と、いつの間にか軸が自分になっています。

プリセプターシップの概念であるような新人のペースに合わせて、新人自らが主体的に学習する体制にはなっていません。

ではどのように関わると新人自らが主体的に学習することに繋がるのか?
それはより多くの失敗をすることだと思います。
もちろん患者様の安全を損なう失敗はいけないので、リスク面などについては配慮する必要があります。

しかし、本当に腑に落ちて何かを変えないといけないと強く思う時は失敗体験だと思います。
そもそも新人自体に経験が少ないため、やることなすことが初めてです。
早くいろんな経験を積んで、早く失敗した方が、成長することに繋がると考えています。

経験の機会を与えること、失敗に対するフォローをすることが後輩の成長のサポートであり、プリセプターや上司の役割であると考えています。

このように関わることは簡単ではなく、教育する側の器が必要になります。
器を広げるとはどういうことか?という話になり、ある方が言っていたのは
「器を広げるとは、異物を受け入れること」だと聞いたことがあります。
「異物」ということはそもそも自分の頭にはない考え方であり、それを
受け入れるのは簡単ではありません。

今回の記事を書きながら後輩教育には自分自身の成長が必須だと改めて感じています。

一つの考え方として捉えて頂き、何かの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

次回の臨床BATONは、ミッキーさんです!
今回のテーマは「ポジティブな呼びかけが患者様にもたらすものとは」です。
皆さんお楽しみに!
それでは、ミッキーさんお願いします!

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