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顎関節と姿勢③【治療編】〜円背姿勢が変化し水分誤嚥が軽減!?〜

皆さんこんにちは😆🎵🎵

臨床BATON 280日目を担当します、急性期でスーパーSTを目指すyuccoです。
S Tの仕事と育児、脳外臨床研究会での活動に奮闘中です♪

脳外臨床研究会の活動の一つ、脳外臨床研究会山本秀一朗のセミナー動画(20分)とセミナーレポートをまとめたnoteはこちらからどうぞ💕
新人教育や日々の臨床の悩みのヒントが見つかるかも❣️

また、今までのyuccoが書いた臨床BATONの記事はこちらからどうぞ↓
#臨床BATON スーパーST

《これまでの復習》

前々回は、顎関節運動に必要な筋肉の話をお伝えしました。

前回は、顎関節運動の評価の話をお伝えしました。

《はじめに》

顎関節運動と嚥下機能の繋がりを嚥下障害症例を通してお伝えしたいと思います。

段階的水飲みテストにて水分誤嚥が疑われる症例に対して、
顎関節と頭頸部のアライメントに着目して介入することで、舌骨上筋群の筋緊張が変化し、増粘(-)の嚥下が可能となりました。

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とろみ剤を解除する一つの視点として、頭頸部のアライメントを変化させ嚥下反射の筋活動を変化させるために顎関節を評価治療すること有効だと感じています‼︎

《症例紹介》

【症 例】70代 男性
【診断名】誤嚥性肺炎
【現病歴】食事中に水分やワカメでむせがあり。悪寒があり、全身脱力があり動けず救急要請となり、上記診断名で入院となった。
【既往歴】ラクナ梗塞(極軽度の左片麻痺)
【生活歴】ADL:自立、妻と娘の3人暮らし
【血液検査】WBC:9840, TP:5.1, ALB:2.9, CRP:13.47

《顎関節運動評価》

【開口】
開口は3横指可能。特に偏位なし。
【下顎側方運動】
両側運動制限顕著だが、左側方運動時に特に頸部左回旋の代償と左の表情筋の代償が強い。
【下顎前突運動】
前突制限顕著。2mm。特に左前突運動制限あり。

【疼痛評価】
左僧帽筋圧痛(+)
左咬筋圧痛(+)
左側頭筋前方圧痛(+)

【舌評価】
挺舌は下口唇下まで可能だが、極軽度左へ偏位(+)
口角への舌運動は両側可能ですが、左口角への運動時に特に頸部左回旋の代償(+)

《段階的水飲みテストによる嚥下機能評価》

【姿勢】椅子座位
【段階的水飲みテスト】
増粘(-)水5ccレベルの嚥下は可能。増粘(-)水8ccレベルで咳嗽(+)。

⭐️段階的水飲みテストの判断基準はこちらのnoteを参考にしてください

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