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貧血と脳卒中再発サインの違い

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
血圧を下げる薬による貧血と再発サインの見分け方」について詳しく解説します。

はじめに

退院後の生活の中で、血圧管理を行いながら生活している方は多いと思います。

医師の診断のもと、服薬調節を行ったり、食生活、運動など、生活習慣に気をつけることで、脳卒中再発を予防しながら生活していると思います。

その中で、血圧を下げる薬の影響で「貧血」が起こり、パニックになる事例が少なくありません。

本日は、当事者とその家族、維持期として関わる職種の方が、不測の事態にも落ち着いて対応するために知っておいて得する知識をお伝えできればと思います。

貧血とは?

貧血とは…
血液中の赤血球が減少した状態」を言います。

【世界保健機構(WHO)基準】
□ 貧血のヘモグロビン(hb)濃度
成人男子:13.0g/dL未満
成人女子:12.0g/dL未満
 高齢者:11.0g/dL未満

ゆっくり進行するのが特徴的で、一般的に治療が必要な状態に陥るまで気づけず、その時はじめて貧血になっていることに気づくことが多いようです。

急に進行した貧血は…
・息切れ
・動悸
・怠さ
・顔色の悪さ… などが見られます。
※ 心疾患など、別の症状も上記が見られるため注意が必要

なぜ貧血が起きる?

大まかに予測される原因を考えてみましょう。

1)作る過程に問題がある?

赤血球は骨髄で作られており、この骨髄に問題が起きる/赤血球を作る材料が不足する結果、体内に十分な赤血球を生産できないため、貧血が起きるとされます。

赤血球を作る際、鉄の不足では鉄欠乏性貧血、ビタミンB12や葉酸の不足では巨赤芽球性貧血と呼ばれています。

2)赤血球の消費が激しい

問題なく、赤血球が生産されていても、体内から過剰に排出したり、分解/消費されすぎる場合は貧血が生じます。

貧血を起こす疾患として…
・甲状腺機能亢進症
・体内で出血している場合
・慢性疾患(膠原病、癌など)
など、多くの疾患が多く、診断は難しいです。

ここまでが、大まかな貧血の概要でした。

では、発症時と同様に意識が低下したり、血圧が異常な値を出したり、不安に駆られた際に、貧血と脳卒中発症時の違いを説明します。

再発時の様子と貧血時の様子の違い

貧血の場合…

□ 血圧低値(80以下)
□ 意識の消失
□ 膝折れなど脱力による転倒
□ 体温低下
□ 冷や汗
□ 震え
□ 顔が青白くなる

などの症状が見られます。

しかし、脳卒中発症時の症状とは異なることが多いです。

脳卒中発症チェック(FAST)

以前、脳卒中を「迅速に/容易に/効率的に判断する方法」をFASTを説明しています。

「FAST」は、脳卒中の典型的な3つの症状の頭文字とT=Timeを組み合わせたものです。

https://www.cocofump.co.jp/articles/byoki/7/#19

◉ Face(フェイス)

Faceは、顔の歪みがないかを確認するものです。顔に歪みがあると、笑顔の時に片側の口角が下がってしまうことがあります。

また、口角からよだれが垂れたり、片側から食べ物が落ちたり、こぼれたりすることもあります。

◉ Arm(アーム)

Armでは、片腕に麻痺がないかを確認します。両腕を胸の高さで伸ばし、手の平を上にして床と水平になるようにキープできるか確認します。片腕が下がってしまうときは、麻痺のサインです。 箸や茶碗を急に持てなくなったときも、要注意です。

◉ Speech(スピーチ)

Speechでは、言葉に障害がないかをチェックします。普段通りにしゃべることができているかの確認です。

うまく言葉が出てこなかったり、違った回答をしたときや、ろれつに問題があるときは、言語障害の可能性があります。

◉ Time(タイム)

最後は、Timeです。Face、Arm、Speechのチェックで1つでも症状があれば、脳梗塞が疑われます。救急車を頼んですぐに病院に行きましょう。

発症からどの程度経過しているかで治療法が異なります。症状に気づいた時間を確認しておくことが大事です。

上記の問題がなくても、病院受診を勧めますが、救急車を呼ぶほどのことはない場合もあります。

事前に知っているのと、知らないのでは対応方法も変わってくるので、ここで事前準備として、貧血と再発の見分け方を覚えておきましょう。

終わりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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