麻痺側に体重を乗せる方法
お疲れ様です!はらリハです!
本日も脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「麻痺側に体重を乗せる方法」について説明します。
膝関節を伸ばすのは間違い
麻痺側の足で支えれない原因の一つは、お尻の筋肉を上手く使えないことです。
片麻痺の方は麻痺側に体重を乗せる時…
膝を伸ばして体重をかける
方が多いです。
膝を伸ばした状態で体重をかけると、関節の構造上、お尻は後方に引けます。
お尻が後ろに引けると、より膝を伸ばす筋肉や、足首を押し付ける働きが強くなり、本来、使わなければいけないお尻やお腹の筋肉が働きにくくなります。
その結果、麻痺側に十分、体重が移動できないので、杖や非麻痺側に頼ってしまいます。
麻痺側にも体重を乗せるには…
「ハムストリングを使う」
が大切です。
ハムストリングを使った体重移動
ハムストリングとは、太腿裏の筋肉のことで、この筋肉が縮む感じて体重を乗せると、麻痺側にも体重が乗せやすくなります。
※ ハムストリングの概要
この筋を使うと、地面を押す感覚が入りやすく、麻痺側でも体重移動を感じることができます。
ハムストリングを使う歩行練習
脳卒中後遺症により、どうしても頑張って身体を使う方が多いですが、頑張る必要はありません。
非麻痺側で掴まれる環境のなか、麻痺側を一歩前に出し体重を乗せる練習で考えてみましょう。
この時、意識して欲しいのは…
非麻痺側が勝手に前に出したくなる感覚
を見つけることです。
片麻痺の方は、頑張って麻痺側に体重を乗せるので、どうしても膝をピンッと伸ばす癖があります。
この方法では、いくら歩く距離を増やしても歩行は変わりません。
重要なのは…
『麻痺側に体重を乗せた時に、非麻痺側が出したくなる感覚まで、麻痺側に体重を乗せること』
です。
床を踏む感覚を持って、麻痺側への荷重練習を行いましょう!
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