床を感じれば立位と歩行は変わる!
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後後遺症の方に向けての投稿です。
内容は…
「立位/歩行の際に重要になる床反力」について解説します。
運動の第三法則
まず、知っておきたいのが「運動の第三法則」です。
▶︎ 運動の第三法則とは…
物体が他の物体を押した力と同じ大きさの力を反対側から受ける
例えば、人が手で壁を押した時に、人は手で押した力と同じ力が帰ってきます。
このように、他の物体(例だと壁)を押した力と、同じ大きさの力(手で壁を押した力)が押し返してくることを「運動の第三法則」と呼びます。
そこで必要になる…
「床反力」
という言葉です。
床反力を活かせ!
先程の法則を考えた上で…
例えば、立位姿勢を取っているときに、足裏から床を押す力を加えると、床から足裏に対して、押した力と同じ大きさの力を受けます。
この時、床から足裏に対して、押した力と同じ力が返ってくることを「床反力」と呼びます。
ちなみに、人はこの力を利用する事で、重力に対抗でき、立位姿勢を保つことが出来ます。
また、床反力は単に足裏が床に接触するだけでは生じず、人が筋活動を起こすことで発生します。
この床反力の強さを調節することでバランスを保てたり、楽に歩くことが出来ます。
例えば…
立位の中で筋活動が減少すると?
人が床を押す力が減少する為、床が人を押し返す力も減少し、床反力も減少します。
そして、床反力が重力より少なくなる事で身体重心は下降します。
立位の中で筋活動が増加すると?
人が床を押す力が増加する為、床が人を押し返す力も増加し、床反力も増加します。
そして、床反力が重力より大きくなる事で身体重心は上昇となり、爪先立ちになります。
つまり、立位や歩行にふらつきがある方は…
身体を起こす方向に力を入れることを意識するのでは無く、足裏で床をしっかり捉え、床を押す感覚を持つことが重要となります。
まとめ
床反力とは「床が人を押し返す力」です。
この床反力は、人が筋活動を起こすことで生じます。
そして、床反力を調節することで重心の移動を制御しています。
つまり、床から押し返してくる力、床反力を足裏から捉え、筋活動をコントロールすることで、バランスの向上や、効率的な姿勢をとることが可能になり、疲れにくい、また動かしやすい動作が可能になります。
ぜひ、足裏から床反力を感じることを意識して日々のトレーニングを行いましょう。
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