脳卒中と鍼灸の可能性
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿になります。
内容は…
「脳卒中と鍼灸の可能性」についてお伝えします。
鍼灸の目的は調える(ととのえる)
鍼灸はWHO(世界保健機関)から脳梗塞/脳出血の後遺症への適応があると評価されています。
また、鍼灸を受けている方は脳卒中を再発するリスクが低くなる、という報告もあります。
鍼灸の作用は…
経穴(いわゆるツボ)や、そのツボの経路に、鍼(はり)や灸(きゅう)で刺激を与え、自律神経や血流、自己免疫力など生体機能を調整/活性化をします。
その結果…
☑︎ リハビリ効果が得られやすい身体作り」
☑︎ 自己修正力/治療力を高めることで改善に必要な機能を高める
ことが可能です。
1番イメージしやすいのが、血流や自律神経を整えることで、筋肉のこわばり、皮膚の浮腫みを緩和させ「筋肉と関節の動きのスムーズさの獲得」を目的とした鍼灸だと思います。
しかし、鍼灸は脳と身体を『調える(ととのえる)』ことに特化しており、身体の表面上の症状だけでなく、内面の部分を改善させれる効果があります。
細かく説明すると…
例えば…
リハビリを行う上で大切なことは「ハードなトレーニングを行えるだけの体力」も1つ重要になります。
しかし、入院により内臓機能の低下、睡眠障害、便秘など、体力低下を引き起こす問題が多々出現します。
この問題に対して、リハビリスタッフが出来ることは服薬の相談(医師)、食事指導など、対処療法に限られます。
この問題に対して、鍼灸では、その人に合った手技/手法を用いて、身体の中から調えることで、本来の体の巡り/内臓機能の活性化/睡眠障害などに対して、治療が可能です。
つまり、リハビリだけでは解決できない問題を解決できる為、より効果的なリハビリを受けることが出来るわけです。
ただ、気をつけたいのは『鍼灸師が誰でも脳卒中後遺症者に特化しているわけでは無い』ということです。
鍼灸師が誰でも脳卒中を見れる訳ではない
鍼灸師は国家資格の為、専門の学校で勉強をしなけれいけません。
しかし、リハビリテーション医学や、脳科学の分野は必須科目では無いので、大半の鍼灸師は脳卒中後遺症者に対しての施術を行うことは出来ません。
なので…
脳梗塞/脳出血後遺症の臨床経験を積んだ鍼灸師が後遺症のもたらず問題全体を捉えた施術が出来る方がいる施設で受ける必要があります。
まとめ
鍼灸のみでは、機能改善は難しいですが、生活の基盤を整える面は非常に優れています。
脳の働きを最大限に発揮させる為には、鍼灸のように身体を内側から「調える」方法を取ることも、ひとつの手段であることを覚えておいて下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?