「亜脱臼の発生割合」と「亜脱臼=痛み?」

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
亜脱臼の割合/亜脱臼と痛みの関係」について解説します。

重度片麻痺の方の6割は亜脱臼??

3つの研究報告から…
腕に重度の運動麻痺がある片麻痺患者では、それぞれ73%、66%、60%の患者に亜脱臼が生じる」と報告されている。

Najenson et al (1985)
Najenson and Pikielni (1965)
Smith et al (1982)

 脳卒中後の片麻痺患者によく見られる「亜脱臼」は、運動麻痺の中でも「弛緩性麻痺」の症状が強い方に見られます。

 ここでいう弛緩性麻痺とは「筋肉に力を入れようとしても反応が乏しいor無い」ことを指します。

亜脱臼=痛みは間違い

「亜脱臼自体は痛みを伴わない」

Diethelm and Davies (1985)

 私的に臨床を通して感じるのは、脳卒中後遺症後に肩の疼痛を訴える方は非常に多い印象です。

 中でも、亜脱臼の肩周囲の疼痛を訴える割合は、より高い印象です。

 ただ、勘違いしやすいのですが、亜脱臼=痛みの原因というわけではありません。

 亜脱臼になると「肩甲骨と上腕骨」が離れ離れになり、肩関節の隙間が広がる現象です(下記、写真)。

https://www.leeseikei.jp/seikeigekashikkan/recurrent-shoulder-joint-dislocation

  その影響で、肩甲骨と肩を繋ぐ組織が伸ばされた状態となり、その影響で損傷し、疼痛が出現する場合が多いです。

 [ 亜脱臼に伴う疼痛の流れ ]
① 腕の重度の運動麻痺の出現

② 基本動作、歩行、ADL動作時に腕がぶら下がった状態で生活を送る

③ 伸ばされた組織が損傷し、疼痛に変化

終わりに

 ここまで、読んで頂きありがとうございます。

 最後に、脳卒中後遺症の改善に向けた自主トレメニュー(有料500円)を紹介します。

 上記で説明している通り、 

 「病院でやっていたリハビリ」と「本来回復に必要なリハビリ」

がズレていることが非常に多いです。

 よく聞くのが「原因は筋肉」という話。

 筋肉トレーニングも必要ですが、よくよく考えると根本的な問題って脳じゃないですか?

 だって脳の損傷なんですもん・・・

 脳の回復に必要なリハビリしないといけないじゃないですか。

 そこをピックアップした自主トレを提供しています。

 なぜ自主トレで回復するのか・・・

 根本的な問題である脳の問題に対して「脳と手足の神経の繋がりを作るリハビリ」を根源に作った自主トレメニューだからこそ「改善する」がついてきます。

 根本的な問題に着目したメニューなら回復も見込めると思いませんか?

 今よりも10歩も20歩も先の自分になるためにも、使えるものは何でも利用しましょう。

 内容は大きく分けて3つです。

 ☑︎ 病態、症状の理解
 ☑︎ 病態、症状の原因
 ☑︎ 自主トレメニュー

 となっています。

 病態を理解することで、なぜ自分がこのような状態になり、どこに問題があり、どこを気をつけることでその症状が緩和するのか、図や写真を使いながら分かりやすく解説しています。

 全く動かせない方から、症状が軽いけどうまくいかない方まで、必要な機能的要素と脳科学的な知見を併用したメニューになっています。

 根本的な問題の解決をテーマに、最高の技術と知識をフル活動させて作った自主トレメニューです。

 販売してから既にnote経由を合わせて50件以上、おかげさまで好評を頂いています。

 500円で購入できますが、安価で買えるような自主トレメニューではないです。

 一人でも多くの方が麻痺のない生活に少しでも戻れるように願いを込めて作りました。

 ぜひ、使って見てください。


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