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反張膝を読み解く『リハビリ実践編』

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
Back knee(反張膝)を改善させるリハビリ』について説明します。

はじめに

脳卒中後、麻痺側下肢を棒状に支える現象を「反張膝」と呼びます。

この現象では、本来、身体を支えるための筋肉が活動しにくく、十分に麻痺側に体重が移動せず、姿勢の偏りやバランス機能の低下、疼痛の誘発など、様々な問題をきたします。

その改善に向けた取り組みを説明します。

反張膝の原因

反張膝が生じる原因は様々で、主に以下のような症状が組み合わさって反張膝が生じると言わ

反張膝が生じる原因は様々ですが、文献的には以下の症状が原因で反張膝が生じると報告があります。

☑︎ 麻痺側足の筋力の衰え(臀部、大腿後面筋など)
☑︎ 麻痺側下肢の感覚障害
☑︎ 足首の関節が硬い(背屈方向)
☑︎ ふくらはぎの痙縮(筋肉の強張り)
Higginson.2006,Geerars.2021

これらの症状を解決するには…

○ 筋力の向上
○ 可動域の確保
○ 筋緊張のコントロール
○ 感覚の統合 など

様々な側面からの介入が必要です。

その中で、膝関節を曲げる感覚を掴む練習が効果的と報告があります。

反張膝のリハビリ

反張膝の方は、麻痺側に体重を乗せる時に「膝裏を伸ばす感覚(ピーン)」を使って支えている場合が多いです。

この感覚に慣れてしまうと、膝を曲げることが恐怖心となり、膝を柔らかく使う感覚がわからなくなります。

その為…
常に膝を曲げた状態で運動するトレーニング』を活用することで、膝の使い方を覚え直すことが必要になります。

感覚トレーニング

内容
膝を軽く曲げた状態で立位を取り、その姿勢で運動を行い、膝の曲げ伸ばしの感覚を掴みトレーニング
方法
○ ハーフスクワット(軽く膝を曲げる)
○ 片脚立位(何かに掴まるor壁もたれなど、支えがある環境でもOK)
○ 片脚立位のままハーフスクワット
○ 軽く膝を曲げた状態で、その場で一周まわる
Dalal.2018

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。

そもそもの話をすると脳卒中後遺症の根本的な問題を解決するためには筋肉トレーニングだけでは不十分です。

なぜなら…

根本的な問題は『脳』にあるからです。

脳の問題を解決するには「脳と手足を繋ぐ神経」を回復させる必要があり、そのためには「脳の可塑性」が重要になります。

ここでは…

『脳の可塑性を考慮した自主トレーニングメニュー』を作成しています。

回復を諦めていない方、身体の動きが伸び悩んでいる方、新しいリハビリを体験したい方に向けた記事です。

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