体幹で重要な5つの筋肉
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「体幹で重要な5つの筋肉」について説明します。
ここで知って欲しい5つの筋肉
体幹の動きを作る体幹筋は2つに大別されます。
「アウターマッスル(表層筋)」と、
「インナーマッスル(深層筋)」です。
▶︎ アウターマッスル
随意性が高く、強い出力が特徴の筋肉です。
ここで知って欲しい筋肉は4つ…
「腹直筋/脊柱起立筋/外腹斜筋、内腹斜筋」
です。
▶︎ インナーマッスル
反射的な姿勢調節に関与し、体幹を安定させる特徴の筋肉です。
ここで知って欲しい筋肉は1つ…
「腰方形筋」です。
腹直筋とは??
腹直筋は…
背臥位、座位、立位姿など、体幹を曲げる時に活動します。
例えば、椅子にもたれた状態から、背中を離す際に身体を起こす時に活動します。
この腹直筋は、身体が直立位や背中を丸めた姿勢では筋活動が減少します。
☑︎ 片麻痺では??
片麻痺では、体幹を起こしておくのに苦労する為、筋肉が短縮しがちです。
腹直筋はしっかりストレッチをしましょう。
脊柱起立筋とは??
脊柱起立筋は…
姿勢を真っ直ぐに保持する際に活動します。
また、姿勢が片方に傾いた時に、姿勢を真っ直ぐに戻す時にも活動します。
☑︎ 片麻痺では??
片麻痺では、麻痺側が働きにくい為、非麻痺側の脊柱起立筋が過活動となり、非麻痺側に傾いていることが多いです。
身体を直立させた状態で、左右に背骨を曲げる動きを行うと、この筋は活動し、座位や立位、歩行時の姿勢の傾きが改善する可能性があります。
外腹斜筋と内腹斜筋とは??
外腹斜筋と内腹斜筋とは…
体幹を片方に回す(回旋)時に活動する筋肉で、
→ 右回旋する時は…左の外腹斜筋/右の内腹斜筋
→ 左回旋する時は…右の外腹斜筋/左の内腹斜筋
と、なっています。
※ 外腹斜筋/内腹斜筋は、体幹の回旋、屈曲、側屈の組み合わせでも活動します。
☑︎ 片麻痺では??
腹斜筋は、どちらかと言うと代償として出現しやすく、身体をどちらか一方に回旋させて、なるべく筋活動より、骨で固定する方法で姿勢を片麻痺では保持しやすいです。
どちらに身体が回旋し、どちらに身体が回旋しにくいかを確認し、自分の足りない動きの方向に身体を捻る練習を行うと、体幹が働きやすくなるので試してみて下さい。
腰方形筋とは??
腰方形筋とは…
体幹を片方に傾ける際に活動します。
活動は反作用なので、例えば座位姿勢の時に右のお尻に体重を乗せた際に、左側の腰方形筋が活動して、骨盤が左上方に動きます。
☑︎ 片麻痺では??
片麻痺では、歩行時に麻痺側を降り出す時に過活動を起こしやすく、片麻痺の方は基本的にこの筋肉は硬いです。
しっかりストレッチをしましょう。
まとめ
よくセラピストから体幹が大切とアドバイスを、受けた方は多いと思います。
確かに大切ですが、頑張り過ぎている体幹筋も存在するので、全てトレーニングしてしまうと、より動かしにくい身体になる可能性があります。
しっかり自分の状態を確認し、どの筋肉が硬くなっていて、どの筋肉が働いていないのかを確認した上で、適切なトレーニングを行いましょう。
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