なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第4章:子供たちを守るために ③
では、こういう子供たちを守るために必要な事は何だろうか?
私は“辛くなったときに逃げ込める場所を作って、何かあったときにはここに来るように教える”ということが大切だと思う。
これは私の構想の1つだが、中心拠点を都市部に作って、各地域に居場所がなくなってしまった子供たちが集まれるスモールコミュニティを作り、子供たちが自由に出入りできる施設を作って子供たちが子供の意思でその施設で生活することを選ぶことが出来るようにすることや児童相談所の職員・保育士・教員などを常駐させて、虐待されている可能性がある場合にはカウンセリングを受けながらこのコミュニティで順応訓練をする、同世代の同じ境遇の子供たちとの交流を通して学んでもらう、学校に行けない子供たちに学校を作ってそこで授業を受けること、やりたいことを自ら選んで1から作り上げていく経験など親や周囲に潰されかけている子供たちにより添えるシステム構築を進めたい。そして、離れた場所に“DV・ハラスメントセンター”を作り、こちらは両親からの暴力や虐待、学校での差別行為や不測の妊娠、職場での嫌がらせやハラスメントを中心に年齢を問わず相談や保護を出来る施設になっており、この施設の場所は公開せず、学校関係者や警察署、産婦人科や精神科・心療内科などの限定公開とする。
この構想を検討し始めた背景に“核家族化が進んでいること”・“他者に相談することに対する抵抗感”・“1度孤立してしまうと誰かに頼る事への恐怖”などが挙げられる。特に現代は相談をすることに対する抵抗感やハードルの高さなどが浮き彫りになるケースも多く、これらの要因に“SNSの普及”が関係していることが考えられる。
これらのハードルの高さから子供たちの心理状態が一定猶予以下になってしまったときに精神的に追い詰められやすくなる要因になっている。特に小学校高学年から高校3年生までは精神的自立が芽生えていくため、誰かに頼る事への恐怖や相手が第三者や関係者にリークしないか?という不安もあると思っている。
今は交流機会が私たちの子供の頃よりも増えていて、場所も増えている。そのため、いろいろな人との距離感を簡単に詰めることが出来て、自分が行動するだけでチャンスを掴みやすくなっているという印象がある。
そして、SNSも年齢を変えるだけで登録が出来てしまうこともあり、共通の趣味を持った人たちとの出会いが多く生まれる。しかし、多くのSNSは一定年齢(13歳から18歳以下など)との交流が制限もしくは禁止されている事もあり、子供と大人がつながるためには共通の友人が仲介するなど別ルートでの交流が求められるのだ。
私は子供と大人の交流を制限する理由を“いかがわしい目的”や“法的理由”といった先入観や法的観点からということで片付けてしまうのは薄情な気がする。
特に、将来の夢のため、活躍している人と繋がって学びたいと思っている子供たちにとってはかなりのマイナスに繋がる可能性も少なくない。
現在、小説とコラムを書いています。 コラムに関してもこれから完成している物を順次公開していく予定です。 自分の夢はこれまで書いてきた小説を実写化することです。まだまだ未熟ですが、頑張って書いていきますので、応援よろしくお願いいたします。