看護師国家試験に臨んだ彼女を見届ける#384
2021年2月14日は、単なるバレンタインデーと思いきや、今年のメインは全く別の行事だった。
最も、自分の行事ではなく、彼女のではあるが、、、今日は看護師国家試験の日だ。
彼女の話をするのはもう何回目なのかわからないが、彼女自身がどれだけすごい人なのか?ということを書いたことはなかった気がする。
そもそも、社会人になって学生の女の子に素直に尊敬の念を抱く回数は、正直多いことは少ないだろう。それは単純に学生と社会人とでは、求められることが違うので当然のことかと。
しかし、今回に限っては自分の大学時代と比べても、社会人としての自分と比べても、「あぁ、敵わないなぁ」と思うしかないほど、尊敬した。
私の彼女の優秀さに嫉妬するほどだ。笑
今日はいつものようにこっそりと、彼女のすごい所を自慢していきたいと思う。
噂には聞く「穴が空くほどやり込んだ参考書」を現実で目の当たりにする
あの…よく、学生時代に「参考書は穴が空くまでやり込め」とか、「手垢が残るまで書き込め」とかよく言われませんでしたか?
まあ、文字通りの意味になることはない、比喩表現ではあるものの、私の人生で周りにそこまでやるような友人は正直いなかったし、いたとしてもそれはきっと親しい友人ではなかった。
しかしそれは、社会人3年目にしてようやく目の前に現れたのだった。
もともと、都市伝説くらいにしか思わなったその表現を目の当たりにして、目を丸くしたのが昨日の2月13日。
その参考書には、付箋の山に加えて、その全ページの空きスペースにギッチリと書き込みがされていた。
聞けば、その参考書を買ったのは今年度の夏らしく、曰く「あーそれはなんか2年生くらいに買っておけばもっと役にたったかなー」とのこと。
二つ。まず夏から今日にかけて、凡そ6ヶ月間しかなかったのだが、私はその参考書の存在を全く知りもしなかったということ。そして、全ページを何周も解いたからこそ言えるセリフを聞いて、「敵わんわ!!」と。(笑)
要は、私の彼女は一人で黙々と半年間、文字通り、同じ参考書を穴が空くほどやり込んだらしいのだ。
それは当然、ファッションとして誰かにやった感をアピールする為ではなく、この看護師国家試験に本気で受かる為に、ただひたすらに何周も何周も同じ参考書をやり込んで知識を身につけたのだ。
「この子は負けず嫌いな子だ」とは思っていたけど、勉学に於いてもここまでガチでやる子だとは、正直思っていなかった。
これは看護学生だから、というのもあるかもしれないけど、もし同級生にこんな子がいたら絶対に真似できないとさえ感じたのだ。
故に、紛れもないリスペクトを自覚するしかなかった。
国試の結果に声が出ないほど驚いた
全国に看護師の卵たる国試受験生は沢山いるでしょうし、看護師の国家試験は簡単ではないことも、重々承知しているつもりだった。
しかしながら、昨日の参考書をみた衝撃、あとは日頃から黙々と頑張っていたこと、ここ数ヶ月間で明らかに看護の知識がついていることは、なんとなく会話の節々から感じてはいた。
まあつまり、ある程度良い結果を持ってくるんだろうなぁ、、、とは思っていたわけです。
優秀だし、賢い子だし、真面目だし、模試も「必修満点取ったわー」とか言ってたし…(笑)
(え、国家試験って実は意外と簡単??)と思って、過去問を見せて貰ったけど、いや、鬼のように知らないカタカナの文字の羅列が出てくる出てくる。
そりゃまぁ、試験勉強していない素人に解けるはずもないけど、勘だけで乗り切れるほど甘くないということも確信する難易度だった。
で、結論を言うと彼女は過去最高得点を本番で叩き出した…笑
300点満点中262点だっただろうか??
曰く、後半変な問題が出て焦ったといってこの点数だということ汗
で、偏差値は堂々の70超え(笑)
つまり、全国の国試受験生全体母数の上位10%に食い込む結果です😂
「いやいや、昨日の不安っていう言葉はなんだったねん!!」
確かに、4年間をかけて取る資格の勉強というものは、勉強すればするほど、重箱の隅を突くような問題も完璧に頑張ろうとするから、やりきれないのはわかる。
しかしながら、過去問15年間分やり込んだ上に、間違えた問題420問を二日で解き直し、それでも「不安だ」と昨日は話していた。
昨日は地震もあったから、寝る時も不安で寝られない様子だったが、なんとか今日を迎えて、今頃は存分に友人と羽を伸ばしているところだろう。
自分も資格の勉強はしたことあるし、そこそこ難しいと言われている簿記2級だったから、国試でどれくらいの勉強量が必要かは大体わかるつまり。
簿記より多少難しいとしても、あの勉強量はスライムをギガスラッシュで倒すくらいの、またはゴブリンをクライムハザードで倒すくらいのオーバーキルをするほどだとは思っていた(なんとか伝われ笑)
だから、今日試験会場にさえ着けば楽勝で受かることは確信していた。
彼女が落ちたら、他に誰が合格できるんだ。とさえ思っていた。
今朝、寝坊せずに起きた彼女に告げた言葉は、国試合格おめでとう。いってらっしゃい。
というふざけたものだった。(笑)
しかし、先程の自己採点でそれは99%現実のものとなった。
彼女の強さと自分にないもの
彼女がここまで国試に力を入れることができたのは何故だろうかと考えた。
彼女自身が言っていたのは、「友達も少なかったし、暇だったから」とのこと。
いやいや、そんな寂しいことゆな(笑)とは思ったが、それも一理あるとしても、それだけで、雑魚的をオーバーキルしてしまうような得点は取れない。
私が思うに、その一つは彼女の素直さにあると思う。
素直で無垢なことは、人を真っ直ぐと走らせる。
そして、もう一つは正義感の強さにあるかと。
正義感というと、今の世の中的に偽善っぽく聞こえるけど、でも彼女にはその素直さと無垢な感じがあるせいか、偽善な感じはしなかった。
まあ、性格がブラックな面はまた別にあるとしても、学問とか仕事とか、そういった世間一般的な常識面については、右に出るものがいないほど、強い正義感で取り組んでいたように感じる。
例えば、学校の試験に対して、徹夜してなんとか合格点だけを勝ち取るのではなく、きちんと帰ってから復習して、普段から勉強してるが故に、特別徹夜などせずとも、満点に近い点数を取ること。
特に四年生になってからは、その色が特に強くなった気がする。
今回の国試だって、前の日に詰め込むようなことはせず、とにかくリフレッシュに明け暮れ、沢山の睡眠をとって、遊んで、食べて、娯楽にうつつをぬかし、少しの復習を済ませて、早寝早起きをして万全の体勢で国試へと向かった。
焦って一夜漬けして、なんとか及第点で合格する輩とは大違い。
まあ、たしかに合格に色などないので、合格すればそれでいいのだが、その姿勢は素直に見習うべきところで、彼女はきっと不器用ながらもその優秀さで、病院で勤める時にもその実力を遺憾なく発揮することでしょう。
今からなんか、自分が情けなくなってくる。
まあ、そうは言っても、自分ももうすぐ社会人四年目を迎えるわけだし、社会の構造とか、素直さだけではどうにもならないことや、幾多の壁を見てきて、これから超えなければならない壁、諦めたルートなどいろいろわかってきた。
多分、彼女もそういう社会の不条理的な壁に同じように、ぶち当たることになるのだろうけど、そこは自分がサポート出来る立場でいてあげたい。
少しカッコつけるようだけど、この世界は一筋縄ではいかない。具体的にはと聞かれると困るけど、真面目に頑張る人が報われるとは限らないとだけ確信していえる。
だからこそ、自分にあるもので彼女を助け、自分にないものは彼女と一緒に乗り越えていきたい。
偉そうなことは言えないけど、これからもお互いを支え合うカタチで、一緒に頑張って成長していきたいとおもいます。
終わりに
今日は少し長い文章になってしまったけど、彼女のすごさを改めて整理しながら伝えることができたはず。
彼女がこの文章を目にすることはきっとないだろうが、それがまたいい。
他人の長所を見つけるのは得意な方だけど、これは身内贔屓でもなんでもない。彼女のことは、一人の人間として、本当に心の底から尊敬する。
彼女から学ぶことはまだまだある。
そんな歳下彼女をこれからも支えていきたい。
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