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随筆「タイトル なし」

2016年4月6日、私たちは中学3年生になった。
外見は中学3年生。でも、中身は違うと周りの人によく言われる。
「3年生としての自覚が、全くない。」
追い討ちのように母からは「貴方を産んで損をした。」と言われた。
自分の事は自分で1番分かっている。
生きる価値が、自分には無いと ___

自分自身を、漢字一文字で表すと……「無」となった。
別に好成績な訳ではない。これといって凄い事が出来る訳ではない。
自分は、全くの「無」である。
そこに存在はしていないけど、そこに在る。
そこに在るのに、存在していない。
私は思った。在る必要性、存在する価値が無いと ___

そこで私はある結論に至った。
「自分は消えるべきだ。」
勿論、第二第三者が消す訳にはいかない。
当然、自ら消える事となる。
とは考えたものの、痛いのは嫌だ。
他者に迷惑を掛けたくない。
そこで私は次のようにした。
就寝する際に、自分の首に息が苦しくなるほど、紐を括り付けた。
私は寝相が悪い。だから、変な動きでもとって、気付いたら朝に死んでいるのではないか?
春休みが始まってから、毎日これを続けた。
だが、この通りである。
紐は嫌になるほど締め付けた。解きたい気持ちを抑えてように、これでもかと、締め付けた。

自分の覚悟が甘いのか、素直に痛みを伴って消えるべきなのか?
命が与えられる必要があるのか?
底深い闇で放浪しつづける私。
誰の手も声も、届かず。 ___

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