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子どもの頃好きだった探検を今もしているのかも知れない

子どもの頃、探検と称して友だちと一緒に出掛けることが好きだった。小・中学生の頃、仲の良い友達と5、6人で集まって自転車に乗って知らない道を探検したことを覚えている。探検には暗黙のルールが1つあって、それは行きと帰りで違う道を通ること。

つい最近、パートナーと奈良の談山神社(たんざんじんじゃ)にところに参拝した。山の中にある神社なので今回は車で出掛けたのだが、小学生の頃の自分たちはそこへ自転車で行ったのだった。出発地点が違うと言うこともあるが、当時の自分たちは談山神社へ行くのに山の中を片道3時間以上かけて上ったように思う。自分は話を盛る癖があるので実は2時間くらいだったかもしれないが…笑 

ともかく、凄い山道(坂がずっと続いていた)を自転車で漕ぎ続けたことを覚えている。誰が言い出したかは分からないが、目的地も最初から談山神社ではなかった筈だ。なんとなくとか、気が向いた方向へ進んでいたら談山神社へ向かっていた感じだった。その頃、私はマウンテンバイクに乗っていたが、人生で初めて膝が震える経験をした。坂道を登り続けていて雨に降られて小休止した時だっただろうか。自転車から降りた瞬間、膝が小刻みに震え始めて止まらなくなったのだった。突然のことでとても驚いたし、どうすれば良いのかも分からず、内心ハラハラしていたように記憶している。なんとなく友だちに相談するのも気恥ずかしくて、そのまま止まるのを待っていたら自然と収まった気がする。

子どもの頃も負けず嫌いで自分だけ膝が震えてるなんて言い出すのが嫌だったのだと思う笑 今思えば笑い話にしかならないが当時は真剣だったのだと思う。ともかくなんとか山道を登り切って暗くなってきたから帰ろうと言う話しになり3時間以上、上り続けた道を帰りは1時間と少しで帰ったように思う。出掛けるときはそんな長い冒険になるとは思っていなかったので、帰りは真っ暗だった。当然、私も家に帰って親に大目玉を食らったはずだが、友だちもそうだったのだろう。子どもの自分たちは加減と言うもの知らず、小学生の癖に夜の7時とか8時(夏とか)に帰ることもままあった。今考えれば親も相当、心配していただろうが遊びに出掛けるなとは言われたことがないように思う。有り難い話である。

この頃のことは今でもよく思い出すのだけれど、昨日、自転車でパートナーと近くの神社へ行ったときに、ふと今この瞬間も子どもの頃みたいに探検の続きをしているのかも知れないなと思ったのだった。

私は自転車で出掛けるのが好きだ。風を感じることが出来るのが好きだ。通ったことのない新しい道や、知らない風景を見ることが好きだ。自然の景色を見たり、感じたりすることが好きだ。自分の足で自転車を漕いで、足が疲れるときの感覚が好きだ。

パートナーと自転車で出掛けている時にそんなことを思ったのだった。シンプルに言うと昔のようにまた冒険したいなーと思っていたら、いつの間にか既にそうなっていたと言う話だ。自分が気づいていなかっただけで既に願いは叶っていたようだ。私は昨日までそのことに気づいていなかった。本当に私は幸せものだと思う。

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