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言ってくれるやん!

あれはいつの出来事だったのか。
ちゃんと覚えてないのですが、父との思い出(そんないいものじゃないけど)について書きます。

私は姉と年齢が5つ離れていて、そのため思春期というやつの時期も当然ずれていました。
まだ私がそんな時期に入ってもない頃、ある時急に姉は父を毛嫌いするわけです。
まあ思春期女子のよくあるやつです。
家の中を移動してても、父がいるリビングは避けて廊下にいったり。
基本的に自分から話さなかったり。
私はまだまだ鈍感で、
「なんでやろ?なんかあったんかな?」
くらいの感覚で見てました。
でもそれは喧嘩したとかじゃないので、結構続くわけです。
そのうち私は、なんか父が気の毒になっちゃって、そんな感覚のまま自分の思春期に突入しました。

てなわけで、気付けば私は父を避けるでもなく、特に父を拒否することのない思春期(?)になったわけです。
自分以上に避けてる人が身近にいると、なんか自分自身はそんな感じにならなくて。
これは別に珍しくないみたいで、同級生で同じくらい歳の離れたお姉さんがいる子も同様のことを言ってました。

長々と書きましたが、実はこれは前置きで😅
そんな感じで父との関係は概ね良好でした。

ある時、私はお風呂上りに、キャミソールとスパッツ(昔の、膝くらいまでのピタッとしたあれです!わかる方いますかね?)で、濡れた髪をタオルで拭きながらリビングをうろうろしていました。
私は結構、家族相手なら恰好なんて気にせず平気で。
母にはもちろんよく𠮟られてました。
その日は休日だったので父もいて、さすがに私も
「この格好は露出が過ぎるって怒られるかな~」
と思いました。
でも面倒だし、とりあえずいっかぁと思ってだらりと過ごしていると、そこへ父が…
そして、そんな私を見て、
「やめなさい、そんな恰好で!長洲小力みたいだぞ!」
って言ったんです。
ちなみに真顔でした(信じられん!)。

いや、ひどくないか!?
てか、長洲小力ちゃんと調べたらスパッツでもないし。
もちろんキャミソールでもないですが。
いつの出来事か覚えてないから、自分が何歳だったかわからないけど、でもそれなりに年頃の女子だったはず。
ま、そんな恰好でうろついてた私が悪いのですが。
髪も濡れてて後ろに流してたし、ぽっちゃり体型ですからね。
さぞかし長洲小力だったんでしょう。

自分でもすごいなと思ったのが、休み明けには友達にバンバンこの話して、みんなで笑ってました。
若いって強い。
今の自分ならひっそり落ち込んで誰にも言わなさそう。

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