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ハロー!ンハイ🎵

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こちらは至ってノーマルな私の高校時代の思い出話です。 高校時代ってネタの宝庫ね。 ベタ多め、友達のプライバシー保護できるかな? 知り合い読んだらバレバレやわぁ。
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2019年6月の記事一覧

悪い遊び

高校生はザンコクだ。

いやいや、高校生だった頃の私たちがザンコクだったのだ。括り方を間違えてはいけない。

一子は一見して肌が他の子とは違っていた。そのせいで大多数の生徒から好奇の目でみられることが多く、明らかに彼女はそれを気にしていた。想像だが、彼女の人生、これが理由で性格的にも明るさを欠いてしまったのではないだろうか。

夏が近いある日、私はある法則に気がついた。一子が湯船に浸かるとほとんど

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元気をだして

多佳子はいつも風のなかにいた。

校舎の前の小さめの広場、校長先生待ちのとき、寮の玄関を出たとこで女子が集まる前とか、多佳子は大勢の人に囲まれながらもどこかひとりでいるみたいだった。
彼女の薄茶の瞳はビー玉みたいにつるんと光っていて、多佳子のことを友達だと思って話しかけてる子は多佳子の瞳を通すと違って見えていたのかもしれない。

新入生の中で誰より早く人間関係を築き、自由で楽しそうにみえた。大人

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