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社長通信vol.59リーダーに最初から必要なもの

三星グループの皆さん、11月もお疲れさまでした。後半、急激に寒くなってきた日もありましたね。

コロナは今のところ落ち着いていますが、体調を崩しやすいので時季であることに変わりはありません。お互いにケアして、充分に気をつけて仕事に取り組みましょう。

リーダーは最初から完璧でなくてはならないか?→答えはNO!

前回、役職ごとのリーダーシップについて書きましたが、それについて「役職に就く際は、最初から全てできなければいけないのか?」という質問をもらいました。

これはズバリ、最初から全てできる必要はありません。

専門スキルにしても、専門領域以外のスキル(マネジメントやコミュニケーションなど)にしても、最初はできないことがあって当然です。私も日々学んでいます。

ただし、将来的には全てできるようになる必要はあります。向上心がないリーダーは存在できないので、そこは勘違いしないようにお願いします。

リーダーに最初から必要なこと、それは倫理観!

ただし、リーダーに最初から必要なことがあります。それは倫理観です。コンプライアンスや遵法精神(じゅんぽうせいしん)と呼ばれたりもします。これがない人は、仮に仕事をする能力があったとしてもNGです。

例えば、メーカーにとって品質は命です。絶対に品質をごまかしたり、ミスを隠したりしてはいけません。リーダーは自分のチームはもちろん、周りのチームについても厳しく律していく必要があります。ISOにも内部監査がありますが、相互チェックは相手を疑っているからやるのではなく、相手を信じているからこそきっちりとやる必要があるのです。

また、セクハラやパワハラといったハラスメントも、絶対に許してはいけません。チームの長期的な成長の為に、適切なコミュニケーション方法を徹底して学んでください。部下の指導などで悩むこともあると思うので、その際は遠慮なく私やマネージャーに相談してくださいね。

ところで、近年では部下から上司へのパワハラ(逆パワハラ)も増えているみたいで、厚労省の調査によると全体の9.8%を占めるそうです。裁判例もちらほら。ハラスメント=すなわち「嫌がらせ」は上司だろうが部下だろうが気持ち良いものではありませんよね。自分はリーダーじゃないから関係ない…などとは思わず、みんなで学びましょう。

(おまけ)今回、ハラスメントについて改めて勉強する中で、簡易チェックシートにまとめてみました。良かったらやってみて、ドキッとしたらすぐに直してください!

パルスサーベイとは?

さて、前回の社長通信でちょっと予告していたのですが、三星グループでは10月からパルスサーベイ(月次簡易アンケート)を全社員向けに開始しました。項目は以下の10個で、5分程度で回答できます。

▼仕事
①今の仕事量は適切だと思いますか?
②自分で仕事の順番・やり方・ペースを決めることができますか?

▼人間関係
③自分の部門の雰囲気は友好的ですか?
④上司との雰囲気は友好的ですか?

▼満足感
⑤過去3ヶ月の仕事に充実感はありましたか?
⑥今後3ヶ月の仕事に対して、ワクワクしていますか?

▼体調
⑦気持ちの面での調子はいかがですか?
⑧体力面での調子はいかがですか?

▼ハラスメント
⑨この一か月の間に自分が何らかのハラスメントにあっていますか?
⑩この一か月の間に自分以外で何らかのハラスメントにあっている社員はいますか?

パルスサーベイの「パルス」とは脈拍という意味の英語です。健康診断での脈拍チェックと同じように、「定期的に会社と社員の健康状態を知りましょう」というものです。

以前は半年に一度、一部の社員のみを対象に70項目くらいある詳細なアンケートをとっていましたが、それだとタイミング的に遅すぎたり、回答するのも分析するのも負担が多いという課題がありました。

そこで、10問と簡易化し、毎月全員行うことにしたのです。今後、総務で結果を見ながら少しずつ活用していこうと思っています。

なぜLINEとグーグルフォームを使うのか?

上記のパルスサーベイは、会社公式LINEで皆さんに配信し、グーグルフォームで回答してもらいます。

LINEを活用する理由は、多くの皆さんにとって、日常に最も根付いているツールだからです。Slackなどの社内SNSを新たに導入することもできますが、皆さんのスマホに新しくアプリをダウンロードしてもらって、使い方を覚えてもらって…という負担を減らしたいと考えています。

紙での回答ではなくグーグルフォームにしているのは、集計する総務スタッフの負担を減らしたいという意図です。グーグルフォームであれば自動集計ですので、結果を分析して打ち手を考えるという「人間にしかできない仕事」に集中することができます。

LINEは電話番号や住所と同じ→必ず会社に登録を

会社公式LINEを使ったコミュニケーションは、今後、災害時の緊急連絡網としても活用していきたいと思っています。災害時は電話が繋がりにくくなりますし、電話よりもLINEの方が自分のペースで回答できるからです。

会社に電話番号と住所を登録するのは当たり前だと皆さんも認識していると思いますが、今後はLINEについても同じように捉えてもらえるようお願いします。

先月、名古屋三田会の先輩から頂戴した林檎(こみつ、美味しい!)のプレゼントキャンペーンを社内LINE登録者限定で行いましたが、限定数をはるかに上回る応募となりました。こういったおもしろ企画も今後継続し、生きたネットワークにしていこうと思います。

<余談>サウナがつなぐご縁

ちなみに、このパルスサーベイは、働き方ランキングで常に上位を占めるコンカーさんを参考にしました。三村社長とはサウナ友達で、オンラインセミナーに誘っていただいたのがきっかけでした。良かったら三村さんの記事も読んでみてください。

あとがき:教えて育てる「教育」から、共に育つ「共育」へ。

先週末、夜回り支援活動(ホームレス状態の方へお弁当を配りながら、困り事がないかヒアリング)に参加しに、中学2年生の娘と一緒に大阪へ行っていきました。

今回は、「五体不満足」で有名な乙武洋匡さんとご一緒させていただきました。

乙武さんが手書きでメッセージを書き、車イスで2時間以上歩き回っておっちゃん達に温かい声を掛けて下さっている姿から、助ける側と助けられる側は不可分一体で、「お互い様の精神」で世界は成り立っているんだと、改めて学びました。乙武さん、ありがとうございました!

また、私の想像以上に積極的に働いてくれた娘を見て、「子どもだからわからないだろう」とか「あの子はシャイだから無理」などと制限しなくて良かったな、としみじみ。守るばかりではなく、まずは「やらせてみる勇気」が親にも必要だと学びました。

子どもに向き合う時、得てして「親の方が偉い」という上から目線で接してしまいがちですが、実際のところ、親だからと言ってなんでも知っているわけではないですし、未熟なところも多々あるわけです。

最初から完璧な親なんていない。子どもが育つ過程を通して、親が育つ。これが真実だと思います。(こう書いていると、仕事におけるリーダーシップと同じですねぇ…)

▼私が理事を務めているホームレス支援NPOはHomedoorのウェブサイトはこちら

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